俳優の米倉涼子さんが12月5日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の初日舞台あいさつに登場。米倉さんは、シリーズが完結を迎えたことで新たに挑戦したいことを聞かれ、劇中で岸部一徳さん演じる神原晶からかけられた「あなたは私の誇りよ」というセリフを口にすると、感極まって声を詰まらせるも「全力投球で真っ向勝負できるような俳優になりたい。人から誇りに思ってもらえるような人でありたい」と決意を新たにしていた。
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完結編の初日を迎えた心境を、米倉さんは「最後なんです……こうやって一緒にいられるのが」としみじみと切り出し、「毎日一緒に他愛ない話をしながら集中する時間を作ることを12年続けてきた。思い残すことはもうないのかなと思っていけど、こうやってみんなと会える日が来なくなっちゃうと思うと少し寂しい気も。ただ思いを全力投球して作った映画です。悔いはないです。多分(笑)」とユーモアを交えつつ万感の思いを語った。
そんな米倉さんは、「全力投球で真っ向勝負できるような俳優になりたい」と思ったきっかけについて、「落ち着いてちょっと見てみようと思って先日、映画を改めて試写室に見に行きました」と明かし、「こうすればよかったとか、これは何とかいけたんじゃないかとか、そういうものを引っくるめて最後に思ったのは、映画の撮影中も全力投球でやりましたが、もっともっと全力投球で真っ向勝負できるような俳優になりたいなって思いました」と説明した。
続けて、「遠慮とかそういうこととかをもっと吹き飛ばせるような俳優になれればいいのになって。晶さんからかけられた言葉を思い出すと、私も人として人から誇りに思ってもらえるような人でありたいなと思いました」と神妙な表情で話した。
新たな挑戦をという同じ質問に、内田有紀さんは「米ちゃんが映画を見て、俳優としてもっと頑張りたいと言ったとき、『私も思っている!』って」と同じ思いを抱いていたと言い、「自分が年齢を重ねていっても初心を忘れずに、一匹狼とまでは言わないけど、自分のスキルを信じて、自分のスキルを磨いて、いい役者になっていきたいと、味のある俳優になっていきたい。なので(米倉さんと)同じでした」と劇中同様、息ピッタリの様子だった。
映画は、2012年にテレビ朝日系でスタートしたドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズの完結作。主人公の孤高のフリーランス外科医・大門未知子の“誕生の秘密”が明らかとなるストーリー。この日の会見には、田中圭さん、今田美桜さん、勝村政信さん、岸部さん、染谷将太さん、「なにわ男子」の西畑大吾さん、遠藤憲一さん、田村監督も出席した。
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