2025年注目劇場版アニメ:「鬼滅の刃 無限城編」や「ガンダム」新作 話題作続々 「まどマギ」「チェンソーマン」も

「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」のビジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」のビジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 2024年の劇場版アニメは、「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」が興行収入約158億円、「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が興行収入約116.4億円という大ヒットを記録したほか、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」「ルックバック」「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:/Re:Re:」「劇場版『進撃の巨人』完結編THE LAST ATTACK」など話題作が続々と公開された。2025年も劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」「チェンソーマン レゼ篇」「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ<ワルプルギスの廻天>」「果てしなきスカーレット」など注目作が公開を控えている。話題の劇場版アニメをピックアップして紹介する。

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 ◇サンライズ×カラーが初タッグ 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」年始に先行上映

 年明け早々、1月の公開作として注目したいのが、人気アニメ「ガンダム」シリーズの最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」の劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」(1月17日公開)だ。

 「ガンダム」シリーズなどを手掛けるサンライズと「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られるカラーが初めてタッグを組む話題作で、鶴巻和哉さんが監督を務め、榎戸洋司さんがシリーズ構成、山下いくとさんがメカニカルデザインを担当する。日本テレビ系でテレビアニメシリーズが放送され、放送に先駆けて、一部話数を再構築した「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」が先行上映される。

 主人公は、女子高生のアマテ・ユズリハ(マチュ)。宇宙に浮かぶスペース・ コロニーで平穏に暮らしていたマチュが、戦争難民の少女・ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技・クランバトルに巻き込まれる。マチュは、GQuuuuuuXを駆り、バトルの日々に身を投じていくことになる。主人公機GQuuuuuuXは、マチュが操縦する謎の最新鋭モビルスーツで、ポメラニアンズの所属機としてクランバトルに参加する。

 「エヴァンゲリオン」シリーズのメカニックデザインを担当する山下さんがデザインした主人公機GQuuuuuuXは、くびれた腰、独特の形状の足首など従来のガンダムとは大きく異なることも話題になっている。サンライズとカラーがタッグを組み、一体どんな「ガンダム」が描かれるのか、期待が高まる。

 ◇「鬼滅の刃」無限城編 劇場版3部作で描かれる決戦

 2025年公開の劇場版アニメで注目を集める作品の一つが、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作劇場版「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」。

 2024年5~6月に放送されたテレビアニメ「柱稽古編」に続く「無限城編」が劇場版3部作として制作される。「柱稽古編」の最終回では、鬼の始祖・鬼舞辻無惨と、鬼殺隊のお館様こと産屋敷耀哉が邂逅(かいこう)を果たした。お館様の危機に、竈門炭治郎や柱が集結し、無惨と対峙(たいじ)。「無限城編」では、鬼の本陣・無限城を舞台に鬼殺隊と無惨ら鬼との決戦が繰り広げられる。

 テレビアニメの先行上映を除くと、「鬼滅の刃」の劇場版は、2020年に公開され、国内歴代興行収入1位となる約400億円を記録する大ヒットを飛ばした「無限列車編」以来となる。「神作画」が話題になってきたufotableが、スクリーンでどんな「無限城編」を見せてくれるのか、注目したい。

 ◇「魔法少女まどか☆マギカ」待望の新作 新房昭之監督、虚淵玄らスタッフ再集結

 人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の待望の新作となる劇場版アニメ「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ<ワルプルギスの廻天>」も2025年冬に公開を控えている。

 2013年に公開され、当時、深夜アニメの劇場版として初の興行収入20億円を突破した「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」の“正統なる続編”で、総監督の新房昭之さん、脚本の虚淵玄(うろぶち・げん)さんらスタッフが再集結する。どのような物語となるのか、まだ謎は多いが、新キャラクターらしき少女が登場する特報が公開され、話題になっている。公式サイトに掲げられた「『叛逆の物語』の正統なる続編――そして、新たな始まり。」という意味深なコピーも気になるところだ。

 ◇「チェンソーマン」「呪術廻戦」人気マンガの劇場版 細田守監督の約4年ぶり新作も

 2025年は「鬼滅の刃」のほかにも、人気マンガ原作の劇場版が公開を控えている。藤本タツキさんの人気マンガが原作のテレビアニメ「チェンソーマン」の続編となる劇場版アニメ「チェンソーマン レゼ篇」は2025年の“台風がくる頃”に公開されることが発表されており、芥見下々(あくたみ・げげ)さん原作の「呪術廻戦」のテレビアニメ第2期「懐玉・玉折」の特別総集編「劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」が5月30日に公開される。

 宮崎周平さんの人気ギャグマンガが原作のアニメ「僕とロボコ」の劇場版「劇場版『僕とロボコ』」が4月18日、松本直也さんの人気マンガが原作のテレビアニメ「怪獣8号」第1期の総集編(「保科の休日」が同時上映)が3月28日に公開されるなど、テレビアニメでも注目を集めた作品をスクリーンで堪能できる。

 ほかにも、「時をかける少女」「サマーウォーズ」などで知られる細田守監督の約4年ぶりとなる新作「果てしなきスカーレット」(2025年冬公開)、音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の劇場版(2月21日公開)、人気アニメ「ルパン三世」の完全新作で、約30年ぶりとなる2D劇場版アニメ「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE(仮)」、人気テレビアニメ「モノノ怪」の完全新作劇場版「劇場版モノノ怪」の第2章「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」(3月14日公開)といった話題の新作もラインアップ。

 「映画ドラえもん」シリーズの45周年記念作「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」(3月7日公開)、人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版最新作「名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)」(4月18日公開)など毎年恒例の人気タイトルも見逃せない。2025年も劇場版アニメが大いに盛り上がりそうだ。

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