名探偵コナン
#1148「探偵団と二人の引率者(前編)」
1月4日(土)放送分
アニソンが充実していることで知られるタワーレコード新宿店(東京都新宿区)の2024年のアニソン年間ランキング(2024年1月1日~12月8日集計)が発表され、東映アニメーションによるオリジナルテレビアニメ「ガールズバンドクライ」の劇中バンド「トゲナシトゲアリ」の初となるオリジナルアルバム「棘アリ」が1位に輝きました。2位には、2023年の年間ランキングで1位を獲得したテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇中バンド「結束バンド」のアルバム「結束バンド」が続き、根強い人気を見せました。担当バイヤー・樋口翔さんに、本チャートを基に2024年のアニソンシーンを振り返ってもらいました。
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2024年は「ガールズバンドクライ」の劇中バンド「トゲナシトゲアリ」、「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇中バンド「結束バンド」というガールズバンド2強が、トップ10の7割を占める結果となりました。
アニメ「ガールズバンドクライ」は、2024年4~6月に放送され、高校を中退し単身上京した主人公・井芹仁菜らによる5人組のガールズバンド・トゲナシトゲアリの青春が描かれました。アニメ放送に先駆け、2023年7月から2024年2月にかけて5枚のシングルをリリースし、ライブも開催しており、一部のアニメファンの間では注目を集めていました。
アニメが放送をスタートし、人気が高まってきた4月末のタイミングでリリースされたのが、年間1位を獲得した初のアルバム「棘アリ」です。アニメでは、ほぼ毎話ライブシーンが描かれましたが、「棘アリ」には作中に登場した楽曲は収録されておらず、アニメ化前に発表された楽曲が中心となっています。トゲナシトゲアリの“アニメ放送前=インディーズ時代”を知ることができるアルバムとして人気を集め、アニメ放送期間中に急激に売り上げが高まりました。
「棘アリ」のほかにも、オープニングテーマと第1話の挿入歌を収録した「雑踏、僕らの街」が4位、第2話で初披露されたエンディングテーマ「誰にもなれない私だから」が8位、トゲナシトゲアリが初の音楽フェスのステージで披露した「空白とカタルシス」が9位と、作中の印象的なシーンで披露された楽曲のシングルがランクイン。各シングルには、表題曲以外の挿入歌の数々や、CDでしか聞けない特別バージョンも収録され、アニメでトゲナシトゲアリに魅了されたファンを中心に高い人気を獲得しました。
2023年に続き、2024年も「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇中バンド「結束バンド」が根強い人気を見せました。年間1位の「棘アリ」と2位のアルバム「結束バンド」の差は僅差で、「棘アリ」がアニメ放送中に急激に売れたのに対し、「結束バンド」は、2022年末~2024年と約2年間売れ続けており、ここ15年ほどの新宿店のアニソン部門では、最も売れたCDとなっています。
2024年は、テレビアニメの劇場総集編「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:/Re:Re:」前後編が6、8月に公開されたほか、結束バンドの日本最大級の野外ロックフェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」の出演、全国5都市を巡るZEPPツアーの開催などさまざまな動きがあり、それに伴いCDもリリース。劇場総集編の主題歌など新曲を収録したミニアルバム「Re:結束バンド」は6位、ZEPPツアーに向けて発表されたEP「We will」は7位にランクインしました。
「We will」は、少し未来の「結束バンド」のメンバーがそれぞれデモを持ち寄り、作り上げた……というコンセプトのEPで、豪華楽曲提供陣も話題になりました。2024年12月には、結束バンドのメンバーが「まんがタイムきらら」(芳文社)作品のアニソンを歌う企画CD「きらら トリビュート コレクション『結束バンドの歌ってみた』」がリリースされるなど、新たな動きでファンの心をつかみ続け、アニメ発のバンドにとどまらない存在感に改めて驚かせられました。
3位には、初の劇場版アニメ「劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~」が7月に公開されたエンタメユニット「すとぷり」の初となるシングル「はじまりの物語」がランクインし、変わらぬ人気を見せました。
5位には、劇場版アニメが2月に公開されることも話題の音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」(ヒプマイ)のシンジュク・ディビジョン「麻天狼」のCD「.麻天狼」がランクイン。ヒプマイの久々のディビジョン別CDで、2024年6月から7カ月連続でリリースされました。新宿店ということもあり、シンジュク・ディビジョン「麻天狼」のCDが人気を集めました。
10位は、女性声優ユニット「DIALOGUE+」の10枚目のシングル「イージー?ハード?しかして進めっ!」でした。音楽プロデューサーを務めるロックバンド「UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾン・スクエア・ガーデン)」の田淵智也さんによる楽曲の完成度の高さはさることながら、2019年のデビューシングルからコンスタントにリリースを続けることで着実にファンを獲得している印象です。
2024年は、2022年後半から続く結束バンドの人気、トゲナシトゲアリのヒットを受け、ガールズバンドブームの到来を感じさせるランキングとなりました。両バンドの楽曲はサブスクやYouTubeのミュージックビデオでも聴くことはできますが、CDを買うという“推し活”を引き起こす作品の力、一バンドとしての人気の高さを感じました。
1位 「棘アリ」 トゲナシトゲアリ アルバム
2位 「結束バンド」 結束バンド アルバム
3位 「はじまりの物語」 すとぷり シングル
4位 「雑踏、僕らの街」 トゲナシトゲアリ シングル
5位 「.麻天狼」 シンジュク・ディビジョン「麻天狼」 アルバム
6位 「Re:結束バンド」 結束バンド アルバム
7位 「We will」 結束バンド アルバム
8位 「誰にもなれない私だから」 トゲナシトゲアリ シングル
9位 「空白とカタルシス」 トゲナシトゲアリ シングル
10位 「イージー?ハード?しかして進めっ!」 DIALOGUE+ シングル
※左から順に、タイトル、アーティスト。ランキングはシングル、アルバムをまとめて集計。
樋口翔 タワーレコード新宿店10階(邦楽・販売促進)アニメ担当バイヤー。2014年に町田店から異動。アニメにハマったきっかけは「新世紀エヴァンゲリオン」「BLUE SEED」「VS騎士ラムネ&40炎」など1990年代の作品で、アニソンの中でもキャラソン、特にアイドルアニメ関連の楽曲を愛聴。マイアンセムは「アイドルマスターミリオンライブ!」から「Up!10sion Pleeeeeeeeease!」。お気に入りのアニメ、ゲーム作品は「プリティーリズム」「アイドルマスター」「フォトカノ」「サクラ大戦」など。
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2025年01月06日 04:00時点
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