べらぼう:初回で退場の愛希れいか 朝顔の“最期”「とても儚すぎるな、と」 “姐さん”としての思いも

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第1回の場面カット (C)NHK
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第1回の場面カット (C)NHK

 俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)が1月5日にスタート。第1回「ありがた山の寒がらす」で“退場”となった朝顔役の愛希れいかさんの音声インタビューがドラマの公式サイトで公開。その“最期”に対して、「とても儚すぎるな、と」などと振り返っている。

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 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は64作目の大河ドラマで、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる蔦屋重三郎(略して“蔦重”)の生涯を描く。脚本は一昨年、NHKで放送され、大きな話題となった「ドラマ10『大奥』」などで知られる森下佳子さんが手掛けている。

 第1回では、明和の大火から1年半、蔦重こと蔦屋重三郎(横浜さん)は、茶屋で働く傍ら貸本業を営んでいた。

 ある日、松葉屋を訪れると、幼なじみの花魁・花の井(小芝風花さん)から、朝顔(愛希れいかさん)に届けものを託される。しかし蔦重が、浄念河岸の二文字屋を訪れると、ひどく衰弱した朝顔の姿があった。

 吉原の場末である河岸見世の女郎たちの酷い惨状をみて、思い悩む蔦重。そんな中、吉原で付け火の事件が起き、騒然となり……と展開した。

 朝顔は、蔦重に本の世界を教えた女郎。幼少期の蔦重と花の井に赤本(子ども用の絵本)を読み聞かせ、蔦重が本の世界の楽しさ、面白さを知るきっかけとなった元・松葉屋の花魁。しかし、いまは体を壊し、きく(かたせ梨乃さん)のもとに身を寄せている。

 明和の大火ののち、客足が遠のいた河岸見世では貧しさが増す中、命を落とすと、身に付けていたものをすべてはがされ、全裸で捨てられるという“悲劇的な最期”が描かれた。

 愛希さんは、朝顔の最期を演じて「とても儚すぎるな、と。演じている方としては、受け入れているというものもあるので、(朝顔は)人生を精いっぱい生きようとしているので、悔いはないかと言われたら、それはもちろん悔いはあると思うんですけど、朝顔なりに精いっぱい生きたんじゃないかな」と話す。

 さらに愛希さんは「女郎というとイメージ的に強く生きているというか、そういうイメージがすごく強かったんです。本当に大変な世界なので」と明かし、「だけど、朝顔はその印象よりも、優しさとか、温かさが、私の中ですごく大きかったので、役作りするにあたって、結構、難しかったな」とも告白。

 また「蔦重、朝顔、花の井も、明るさがキーワードになってくるのかな、と。苦しい中でも、明るさが」と考える愛希さんは、「蔦重に本の読み聞かせをしてもらうシーンでは、苦しさとか、しんどさを上回る明るさや優しさみたいなものが感じられる場面だなと思って。とても印象に残っていますね」と語った。

 最後は、「姐(ねえ)さんとしてはとにかく2人が元気で健やかに長生きしてくれることが一番なので。苦しい時代ですけれども、明るく強く長生きしてほしいです」と思いを口にしていた。

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