俳優の長澤まさみさんが、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の娘、葛飾応為(おうい)を描いた映画「おーい、応為」(10月17日公開)で主演を務めることが明らかになった。長澤さんが“毒親”を演じ、数々の賞に輝いた「MOTHER マザー」の大森立嗣監督との再タッグで、長澤さんは「大森監督はパッションが強い方。演じることに向き合うだけでなく、自分と向き合う時間を与えてくれました」と語っている。
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弟子として娘として、北斎と数十年を共にした応為は、自身も絵師として活躍。浮世絵を含めた芸術は男の世界だった江戸時代において、北斎の娘という境遇はありながらも、数少ない女性の絵師として名をはせた。「美人画では敵わない」と北斎も認めるほどの才能と、短気で気が強く、煙草がやめられない豪快さを併せ持つ魅力的な人物だ。
解禁されたティザービジュアルは、長澤さん演じる応為が、筆を手に持ちじっとこちらを見据える印象的な一枚。「悪かったな、北斎の娘で」という印象的なキャッチコピーも相まって、本作で描かれる応為の生きざまに期待を持たせてくれるレイアウトになっている。
長澤さんは「応為は子供の様な大胆さがあり、人の目を気にせず自由に生きます。その姿は現代の女性の匂いを纏っていて、カッコいい。知れば知るほど、味わい深い人物で、実際に彼女に会ってみたい、見てみたいと思いました」と語り、「その全てに、私は憧れを抱きながら演じていました。凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい。そんな映画になっていると思います」と撮影を振り返っている。
大森監督は「長澤まさみさんの演じる応為がオンボロ長屋で佇む姿がいまだに脳裏に焼きついて離れません。おそらく長澤さんは、長澤さんとしてでも、応為としてでもなく、ただの一人の誰か、体の大きな、キセルと犬と絵が好きな、江戸の長屋にいるある女として、そこにいたのだと思います」とコメント。「長澤まさみと言う女優はいつだってすごくいい。でもこの映画の長澤まさみは最高かもしれない」と出来栄えに自信を見せている。
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