俳優の伊東四朗さんが「第50回菊田一夫演劇賞」を受賞し、5月21日、東京都内で行われた授賞式に出席。長年の舞台での功績に対して菊田一夫演劇賞特別賞を贈られた伊東さんは、「とにかくびっくりして、こんなにうれしかったことはありません。何に対してかと言うと『長年舞台に携わってきた』ということが評価されたことがとてもうれしかった」と喜びを語った。
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現在87歳の伊東さんは、スタッフに支えられながら登壇すると「ご覧の通りじいさんです。伊東四朗と申しますが、一時ベンジャミンと名乗ったこともあります。ぜひ忘れてください」とあいさつし、会場を笑わせた。
「芸歴は66年です。もうすぐ67年になるんですが、どのぐらい舞台をやってきたのか昨日調べてみたんですが、確実に1年に1回は舞台をやっていました。20代のころは400日続けて舞台をやった記憶がございます」と明かす。
「今も(壇上に)上がる時に手を借りたりしていますけど、舞台に出るとそんなことすっかり忘れて飛んだり跳ねたりしているんですよ。『あいつ詐欺師なんじゃないか?』って思われるくらい舞台には魅力があります」と熱く語った。
舞台での66年間の思い出を振り返った伊東さんは、最後に「まだまだ元気にやっておりますので、どっかで転んでいるのを見たら助けてください。長年舞台を見に来てくれた皆さんのおかげです。伊東家の誇りです」と締めくくった。
伊東さんのほか、舞台「オーランド」「ファンレター」を演出し大賞を受賞した栗山民也さん、演劇賞を受賞した長澤まさみさん、明日海りおさん、甲斐翔真さん、演出家の上田一豪さん、菊田一夫演劇賞特別賞の林与一さんも登壇した。