塀の中の美容室:奈緒の主演のWOWOWドラマ 夏帆、成海璃子、光石研、小林聡美が出演

8月22日スタートの「連続ドラマW-30『塀の中の美容室』」に出演する(上段左から)奈緒さん、夏帆さん、成海璃子さん、(下段左から)光石研さん、小林聡美さん=WOWOW提供
1 / 1
8月22日スタートの「連続ドラマW-30『塀の中の美容室』」に出演する(上段左から)奈緒さん、夏帆さん、成海璃子さん、(下段左から)光石研さん、小林聡美さん=WOWOW提供

 俳優の奈緒さんが主演を務める、8月22日スタートのWOWOWのドラマ「連続ドラマW-30『塀の中の美容室』」(金曜午後11時)に、俳優の夏帆さん、成海璃子さん、光石研さん、小林聡美さんが出演することが6月5日、分かった。

あなたにオススメ

 夏帆さんは葉留の姉で妹が罪を犯したことで加害者家族となってしまった小松原奈津、成海さんは女子刑務所内で受刑者たちが美容師免許を取得できるよう指導を行う美容技官の加川実沙、光石さんは葉留が収容されている刑務所の所長を務め、受刑者たちへある思いを込めてあおぞら美容室を作った保坂一路、小林さんは美容室担当の刑務官として奈緒さん演じる葉留を見守る菅生冬子をそれぞれ演じる。

 ドラマは、刑務所内で営業する実在の美容室をモデルに描かれた桜井美奈さんの同名小説(双葉文庫)が原作。女子刑務所の中で受刑者が一般客の髪を切る「あおぞら美容室」を舞台に、さまざまな人たちとの出会いを通し、受刑者で美容師の主人公、小松原葉留(奈緒さん)が自ら犯した罪と、これからの人生に向き合う姿を描く。

 法務省矯正局の協力のもと、実際の刑務所内を使用してドラマは制作。受刑者で美容師という難役に挑む奈緒さんは撮影にあたり、原作のモデルとなった岐阜県の笠松刑務所を訪れ、実際に働く美容師を見学したという。美容指導のもと練習を重ね、自身でカットやヘアアレンジにも挑戦する。

- 広告 -

 脚本は、映画「風の電話」(2020年)や「エゴイスト」(2023年)などの狗飼恭子さんが担当。監督は、ドラマ「団地のふたり」(NHK BS・BSプレミアム4K、2024年)や第61回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した連続ドラマW「フェンス」(2023年)などを手がけた松本佳奈さんが務める。全7話で、WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信。第1話は無料放送される。

 キャストのコメントは以下の通り。

 ◇夏帆さん(小松原奈津役)のコメント

 松本さん(松本佳奈監督)とご一緒するのは3度目になりますが、いつもどしっと頼もしい監督、という印象があります。塀の中にいる妹への思いや、加害者家族がゆえに背負わなければならない現実、許すとはどういうことなのか、難しいシーンもたくさんありましたが、きっと松本監督についていけば大丈夫という思いで現場にいました。

 奈緒さんと姉妹を演じさせていただくのは2度目になります。楽しみに現場に行きましたが、奈緒さんの、胸が締めつけられるような、忘れられないお芝居を間近で目撃することができて、それだけで胸がいっぱいになりました。ぜひ、最終話まで見届けていただけたらうれしいです。

 ◇成海璃子さん(加川実沙役)のコメント

 とても良い脚本で、すてきな共演者の皆さんや信頼する松本監督とご一緒できるということで、良い作品になるに違いないと思いました。

 撮影期間中は役と同様に悩みながら過ごしていました。難しいテーマですが本当に良いせりふがたくさんあり、とにかく大切に言おうと心がけました。

 撮影前に物語の舞台となった刑務所を訪問させていただいたことも、役を演じる上でとても良い経験になりました。

 奈緒さんが撮影の合間に施術の練習をしている姿をずっと見ていて、主人公のひたむきさと重なり素晴らしい配役だなと思っていました。私にとって大切な作品がまた一つできました。

 皆さまにとってもそんな作品であったら、うれしいです。ぜひご覧ください。

 ◇光石研さん(保坂一路役)のコメント

 敬重するスタッフ、キャストの皆さんの御仲間に入れて頂き、本当に感謝でした!

 僕はそんなに多くの場面に出演していないのですが、父性観をもって演じられればと思っていました。

 「人は罪を償えるのか」

 僕も演じる上で考え続けていました。

 僕も保坂(役名)も答えは出ていません。視聴者の皆様と一緒に、オンエアを観(み)て思考したいと思います。 

 ◇小林聡美さん(菅生冬子役)のコメント

 奈緒さん、松本監督との作品に、また参加できることがとてもうれしく、撮影が始まる日が楽しみでした。

 不完全な生きものである私たちは、きっと誰もが大小にかかわらず何かしらの罪を抱えているはず。その罪をどう償っていくのか、また、償おうとする人を周りはどう受け入れてあげられるのか。刑務所の中の物語ですが、とても身近なテーマであると感じました。
 現場の雰囲気もとても良く、奈緒さんをはじめ、とても魅力的なキャストのみなさん、信頼できる素晴らしいスタッフのみなさんの渾身(こんしん)の作品になったと思います。奈緒さんのハサミ裁きもお見事です。ご期待!

テレビ 最新記事