ディズニーの実写映画「リロ&スティッチ」(ディーン・フライシャー・キャンプ監督)が6月6日に公開され、洋画作品として3週連続ナンバーワンに輝く大ヒットを記録し、既に興行収入20億円を突破するなどヒットしている。日本語吹き替え版で主人公リロの姉、ナニの声を担当した11人組ガールズグループ「ME:I(ミーアイ)」のMOMONAさんに、決定したときの気持ちや周囲の反応、自身の声などについて聞いた。
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映画は、2002年に製作された同名のディズニーアニメーション映画を実写化。ハワイのカウアイ島を舞台に、“オハナ(家族)”の大切な絆を描くハートフルファンタジーだ。両親を亡くした少女リロと姉のナニの前に現れたのは、家族の愛を知らない暴れん坊のエイリアン、スティッチだった。予測不可能なスティッチの行動は平和な島に大混乱を起こすが、その奇跡の出会いはやがて、希望を失いかけた姉妹を変えていく……という内容。
日本語吹き替え版では、スティッチ役を声優の山寺宏一さん、リロ役を子役の永尾柚乃ちゃん、心優しいサーファー、デイヴィッドの声を人気グループ「Travis Japan」の中村海人さん、エイリアンのプリークリー役を声優の三ツ矢雄二さんが担当している。
MOMONAさんは米国のオーディションを経て役を射止めた。合格は「本当に夢のようだった」と振り返る。
「オーディションの話を聞いた時から、いい経験になればいいなと思っていました。結果は正直、どうなるか分からないけど、貴重な機会だから自分の成長につながればいいなと思っていたら、合格をいただけて。大好きなディズニーさんの、中でも一番見てきた『リロ&スティッチ』だったので、作品に携われることが、本当に夢のようだなと感じました」
合格の連絡はマネジャーから電話で聞いたという。その場にはME:Iのメンバーもいて一緒に喜んだ。
「合格は電話で、マネジャーさんから聞いて。その時にME:Iのメンバーと一緒にいたので、その場で『決まった!』って言って、みんなで雄叫びを上げて喜び合いました。みんな大興奮で、本当に自分のことのように喜んでくれて。いいメンバーに恵まれて幸せだなと思いました」と改めてしみじみと喜びをかみしめる。
2002年に製作されたアニメーション版の「リロ&スティッチ」は「多分生まれて初めて買ってもらったDVDだった」と何度も繰り返し見ていた。
「幼少期から何回見たか数え切れないくらい、DVDプレーヤーが壊れちゃうまで、毎日見続けていました。パッケージを覚えているくらい見ましたし、幼少期には短編アニメーションの方もディズニーチャンネルで毎日見ていました」
MOMONAという名前は、「甘い」「豊かな」などの意味を持つハワイ語からつけられたという。MOMONAさんは3姉妹の長女で、妹2人もハワイ語由来の名前だといい、家族全員ハワイ好きだとか。そのため、ハワイを舞台にした「リロ&スティッチ」に関われることに家族の喜びはひとしおだった。
「姉妹全員の名前はハワイ語が由来で、それくらい家族全員ハワイが好きなんです。なので今回決まった時はもう大興奮でしたし、この間、母と妹が映画を見てくれて、2人して大号泣で。終わったあとに会ったのですが、妹の顔がもう涙でボロボロで、メイクが落ちちゃっていて。『本当によかった』って感動して泣いてくれたので、それだけ作品に没頭してもらえて、私も本当に頑張ってよかったと思いました」
MOMONAさんの“オハナ=家族”も喜んでくれた「リロ&スティッチ」。MOMONAさんは妹に対して、「リロとは全然年齢が違いますが、私にとってはまだリロのような、大事で可愛い妹なので、そんな妹に見てもらえて本当にうれしかったです」と目を細めていた。
実は、自分の声は「ずっと嫌いだった」と打ち明ける。
「自分の歌声を聴いて、こういう声じゃなくて、全然違う声だったら、もっと歌うのが楽しかったのかなと、悩んだ時期もありました。でも、そんな私の歌声を本気で好きでいてくれる人がたくさんいて、そういう人たちが直接『MOMONAの歌声が好き』『ずっと聞きたい』と言ってくださって、そんな言葉や愛を受けて、私が自分の声のことを嫌いって評価するのは、好きと言ってくれる人に対して失礼だなと思って」と思い直したと明かす。
「そんなファンの方からの愛や、応援してくれる方々のお陰で、自分の声をどんどん好きになることができました」と前向きになれたという。
アフレコの際、「話し声が“息混じり”だと指摘された」という。
「ちょっと吐息が混ざる話し声だといわれました。だけど今回のナニ役は『地声を意識して、パワフルなエネルギッシュさを』とディレクションしていただいたので、そこをすごく意識しながら、もっと地声を張らなきゃ、おなかに力を入れて。腹から声を出すみたいなところはすごく意識しながら演じました」
「今回、声優を初めてやらせていただいて、初めて歌声以外の自分の声も認められたというか、自分の声って人に良いと言ってもらえるものだと思えたので、とてもいい機会になりました。自分の声が好きになるきっかけになりました」と笑顔で話すMOMONAさん。
最後に、今作の見どころについて「原作のアニメーション版とは少し違ったエッセンスが今回、実写版には入っていて、よりリアリティーが追求されています。リロとスティッチの物語でもありながら、いろいろな人の人生や、オハナ(家族)の未来などより緻密に描かれていて。私が担当したナニの一人の人間としての人生も繊細に描かれているので、今、何かに迷っている方もこの作品に触れると、すごく勇気をもらえると思います。周りの人を大事にしながら、自分のことをまず大事にして頑張ってみようかなと思ってもらえるような作品だと思うので、ナニの成長や、ストーリーに注目してもらえるとうれしいです」とメッセージを送った。
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