プラチナファミリー:能楽・観世流宗家に密着 「竹馬の友」天皇陛下との貴重なエピソード 門外不出のお宝も

8月5日放送の「プラチナファミリー」観世流二十六世宗家の観世清和さん(左)と息子の観世三郎太さん=テレビ朝日提供
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8月5日放送の「プラチナファミリー」観世流二十六世宗家の観世清和さん(左)と息子の観世三郎太さん=テレビ朝日提供

 “華麗なる一家”の暮らしぶりを紹介する番組「プラチナファミリー」(テレビ朝日系、火曜午後7時、一部地域を除く)。8月5日は、日本の伝統芸能「能」を、観阿弥、世阿弥の時代から代々受け継ぐ二十六世宗家の観世清和さん、嫡男・三郎太さんに密着する。観世家への密着取材は、バラエティー番組としては初めて。

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 全国に900人以上の門弟を擁する能楽界最大の流派、観世流宗家。応接室に飾られた「文化功労者顕彰」や「フランス芸術文化勲章シュヴァリエ」には、世阿弥が遺した奥義書「風姿花伝」の言葉が通底している。清和さんは今上天皇と小学校の同級生で「おそれ多いことですが『竹馬の友』」と述べ、当時の貴重なエピソードも語る。

 番組では、自宅地下にある「能楽師以外立ち入り禁止」の稽古場にカメラが入る。稽古場横には道具を収納するスペースがあり、能に欠かせない扇が約300~400本収められていた。中には、現代の技術では再現が難しいとされる超貴重な扇もあった。

 大切に引き継いできた装束や能面など数々の秘宝が収められている蔵にも今回、カメラが入った。最新鋭の空調と厳重なセキュリティーを備える蔵には、観阿弥・世阿弥が使っていたという能面や、徳川家康から先祖が拝領した反物で作られた装束など、門外不出の貴重な品々が収められている。

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 観世家元が「ここ一番」に着る装束について、三郎太さんは「舞台上で見ると、持っているパワーがものすごくて、家元しか使っていないということは、この装束に対抗できる技術がある人が、今、家元しかいないということでもある」と口元を結ぶ。

 稽古の様子も特別に公開。清和さんは、世阿弥も、後継者に対してある思いを抱いていたことを明かす。20年以上、芸の道を歩んできた三郎太さんには、宗家後継の期待がかかるが「簡単に継げるものでは決してない」と覚悟をにじませる。

 清和さんが突然、三郎太さんに「見せたいものがある」と“お宝”を見せた。清和さんが父親の二十五世宗家・観世左近元正から「いつ何時でも、火事や災害があったときにはこの風呂敷包みを持って一目散に避難しろ」と言われ受け継いだという。

 三郎太さんにとって初めて目にするもので「先祖代々、命よりも大事にしてきたもの。その重さをしっかりと受け止めて、自分だけではなく、次の世代、またその次の次の世代にもつながっていくように、しっかりと守っていかないといけない」と決意を語る。

 番組では、年に一度だけ行われる宗家主催の特別な舞台の模様も放送する。

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