平安時代の陰陽師、安倍晴明の活躍を描いた夢枕獏さんの小説で、映画、ドラマ、アニメ化もされた大ヒット作「陰陽師」を、浪曲師の天中軒すみれさんが浪曲で演じる会「浪曲 陰陽師 琵琶玄象」が8月9日、東京都北区王子の北(ほく)とぴあペガサスホールで開かれる。浪曲化は初めてで、夢枕さんも楽しみにしているという。
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すみれさんは東京芸術大楽理科卒。在学中に浪曲に出会い、2018年に現在、日本浪曲協会の会長を務める天中軒雲月さんに入門した若手だ。
本番で着る、平安時代の狩衣(かりぎぬ)の衣装はこの公演のためにすみれさんが注文した。公演が決まってから岡野玲子さん作の漫画版「陰陽師」を入手するなど、準備を進めてきた。照明など、ビジュアル的にも映える舞台を作り上げた。
曲師(三味線)は広沢美舟さん。すみれさんの節と啖呵(たんか)と、琵琶ではない美舟さんの三味線がどう表現するかも見どころだ。映画やアニメと見比べるのも面白いし、浪曲を聞いたことがない方には迫力が伝わってくることだろう。
「浪曲 陰陽師 琵琶玄象」は8月9日午後2時開演。