特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの最新作「仮面ライダーゼッツ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)が9月7日に初回を迎える。半世紀以上にわたる仮面ライダー史上初めてアジア各国や米国での放送・配信を予定し、これまでにない“胸に巻く変身ベルト”などが注目を集めている。既発の情報を基に、今作の見どころを紹介する。
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「仮面ライダーゼッツ」は令和仮面ライダーの第7作。人の夢に潜入してミッションを遂行するエージェントになった主人公・仮面ライダーゼッツ/万津莫(よろず・ばく、今井竜太郎さん)が、夢の中に現れる怪人ナイトメアから人々を守る。「仮面ライダーゼロワン」「仮面ライダーギーツ」などでメインライターを務めた高橋悠也さんが脚本を担当し、数々の仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズを手掛けてきた上堀内佳寿也(かみほりうち・かずや)監督がメガホンをとる。
前述の通り、仮面ライダーゼッツの大きな特徴は、従来のライダーとは異なり、変身ベルトを腰ではなく胸に装着する点。制作側も「革新的ライダーベルト」とうたっている。世界展開を視野に入れているためか、ベルトのシステム音声も英語仕様だ。
ただし全てが革新的というわけではなく、基本フォームの外見のカラーリングは緑、黒、赤と、どこか仮面ライダー1号を彷彿(ほうふつ)とさせるデザインになっている。脚本の高橋さんも、制作発表会見(8月7日)に寄せたメッセージ映像で「原点に返ったかのような配色とデザイン。世界に向けて、仮面ライダーというものはこういうものであるということを改めて定義する作品になるのだろうと思いました」とコメント。
上堀内監督も「最初にライダーデザインを見たときに震えた。『嘘をつけない』と思った。(視聴者が)映像のクオリティーに目が肥えている時代に、真正面からかっこいいと思える『正々堂々のかっこよさ』を、言い方はあれですけど(世界に)見せつけたい」と語っていた。
ビジュアル面から読み解くに、革新的でありつつも、王道の仮面ライダーのかっこよさも併せ持つ作品になりそうだ。
メインキャストは主人公の莫役の今井竜太郎さん(20)、ヒロインのねむ役の堀口真帆さん(16)、警視庁公安部怪事課課長・富士見鉄也役の三嶋健太さん(31)、警視庁公安部怪事課・南雲なすか役の小貫莉奈さん(24)、莫の妹・万津美浪役の八木美樹さん(18)、謎の男ノクス役の古川雄輝さん(37)といった顔ぶれとなっている。
キャスト最年少の堀口さんが演じるヒロインのねむは、タレント好感度ナンバーワンのCM女王。莫も彼女に憧れる大ファンの一人という設定で、主人公がヒロインのファンという構図は新鮮だ。2人がどのように関係を深めていくのかが楽しみだ。
また、なすか役の小貫さんは、3作前の「仮面ライダーギーツ」(2022~23年)にも仮面ライダーロポ/我那覇冴(がなは・さえ)役で出演しており、今作でも“変身”するのかどうかが注目される。
上堀内監督は「革新と原点を併せ持つような作品。どの世代にも、届く作品ができていると思います。まずは第1話を見てほしい」とアピールしていた。世界に向けて、新たな一歩を踏み出す仮面ライダー。まずは初回放送に期待したい。
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