ワンピース エッグヘッド編
第1151話 父と描いた夢!ボニーの自由な未来
11月30日(日)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された堀越耕平さんのマンガが原作のテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」の最終章となる第8期“FINAL SEASON”(読売テレビ・日本テレビ系、土曜午後5時半)が10月4日にスタートした。約9年にわたり放送されてきたヒーロー、敵<ヴィラン>の物語がクライマックスを迎える。2016年に放送を開始したテレビアニメ第1期から、主人公・緑谷出久(デク)と全てを崩壊せんとする敵<ヴィラン>死柄木弔をそれぞれ演じてきた山下大輝さん、内山昂輝さんに最終章に懸ける思いを聞いた。
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山下さん さまざまな因縁の決着があったからこそ、どれもすごくいいシーンだったなと思います。その中でも、やはり麗日さん(麗日お茶子)とトガちゃん(トガヒミコ)のシーンは涙なしでは見られなかったです。何かが違えばと、いろいろなifを考えてしまったり、「普通ってなんだろう」と、現実でもありそうな重い部分が突きつけられるようなお話でもあった。やはり「戦って勝って気持ちいい」というのは一切ないなと、いろいろ考えさせられるような戦いだったなと思います。
山下さん 第7期は、歯がゆいシーンが多かったです。全体的に我慢の連続だったんです。ヒーロー側の作戦を実行しようとしたらうまくいかず、島にワープさせられてしまって、早く前線へ行かなきゃというところからスタートして、着いたら着いたでとんでもないことが起きていて。天空の棺を空中にとどめておかなきゃいけないということもあり、制約がすごく多い戦いでした。その中で唯一ボコン!と出せたのが、初めてオーバードライブを発動させた時。ずっと隠されていた継承者のセカンドの“個性”を発動させたシーンはすごく印象的です。台本を読んだ時に「こういう“個性”だったの!」と驚きましたし、どう表現しようと考える面白さもあって、今までにないアプローチができたかなと思っています。
内山さん 僕は第7期の最初で描かれたアメリカのヒーロー、スターアンドストライプと死柄木との戦いが印象深いです。完成した映像を見た時は、画(え)の迫力と超現実的な規模での戦いに一観客としてとても楽しませていただきました。その辺りで、死柄木がオール・フォー・ワンに乗っ取られて、セリフの表現も変化していったので、そういった意味でもターニングポイントでした。
山下さん 原作も10年で完結ということで、それから間を開けず、後を追いかける形でFINAL SEASONを迎えられたのは、すごく幸せなことだなと感じています。熱冷めやらぬ中というところで、最後の最後までできることへの幸せを噛み締めてアフレコに臨んでいます。ちょっと寂しさもあるのですが、それを凌駕するくらいうれしい。できることへの感謝でいっぱいだなと感じています。
内山さん FINAL SEASONで新たに明かされるキャラクターの秘密もあるので、全てが終わってから振り返って考えたくなることもあるし、まだ何とも言えない気分です。ただ、最初のシーズンから考えると、想像もしていなかった展開でしたし、本当に毎シーズン、目の前の話数をどう演じようかと考え、チャレンジを重ねて今ここにいると思います。一つ一つ積み重ねてきて、FINAL SEASONまで来たのかなと思っています。
内山さん 前シーズンから戦いがずっと続いているので、それを継続していくことが大事だなと思いました。死柄木は、オール・フォー・ワンに乗っ取られている状態もあれば、自分を取り戻す瞬間もあるので、そこを一つ一つ確認して取り組む必要がありました。
山下さん うっちーが言ったように、継続している戦いの中でのFINAL SEASONなので、疲労感、ケガの具合といった部分は忘れずにアフレコに臨まなきゃいけないということで、みんなで最初のアフレコが始まった時に確認しました。普通にピンピンで立っている人なんて誰もいない、みんな限界を超えて立っているという雰囲気、心持ちでみんなアフレコに臨もうと。デクで言うと、その中でも「絶対に立ち続けなきゃいけない」というのがあります。疲れすぎていると意志が弱いように聞こえてしまうので、それを凌駕するくらい「ここで止めなくては」と、狂気じみているくらいで。意識的にそこを強く思っていました。
山下さん 戦いの真っただ中で第7期が終わり、FINAL SEASONはその真っただ中から始まるということで、アーマード・オールマイトの戦いは、やっぱりすごく感動的なんですよね。そのスーツを劇場版(『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)』)で登場したメリッサが作っていて、その声をメリッサを演じた志田未来さんが担当するということで、めちゃくちゃエモいこと考えたな!と感じました。
山下さん 1年A組のみんなの“個性”でオールマイトが戦うというのも感動的で、戦い方一つ一つに愛があふれているなって。そこに「ヒーローには上も下もない、みんなリスペクトする存在である」というオールマイトのマインドの豊かさも感じられて、やっぱりオールマイトってすてきだなって。だから負けないでほしいと思うし、笑顔を絶やさないでほしいと思うし、ああいったシーンは私情で見てしまいます。
内山さん 神谷浩史さんが参戦するのは驚きました。アフレコスタジオでも、オール・フォー・ワンが若返っていくから「誰が声をやるんだろう?」という話をしていたんですが、「神谷さんなのか」と驚くとともに納得もする絶妙なキャスティングだなと思いました。同じオール・フォー・ワンではありますが、敵<ヴィラン>チームに新メンバーが増えたなという気持ちもありました。
内山さん 僕の視点からすると、最後のシーズンで、新キャラではなく、この立ち位置で、セリフもすごく多いので大変だろうなと思いました。ただ、「ヒロアカ」は長年やっていますが、大輝君はじめ、誰も悪い意味でのルーティンになっていないんです。一回一回が勝負という感じのアフレコなので、ずっとやってきた人と新しく参加する人で、いい意味であまり差がないというか。そういう意味では、ギャップなく、いい雰囲気でアフレコが進んだんじゃないかと思います。
インタビュー(2)に続く。
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