ワンピース エッグヘッド編
第1152話 父と母の想い!ボニーの解放の拳
12月7日(日)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」の劇場版「劇場版 呪術廻戦 0」(朴性厚監督)の復活上映が、10月17日にスタートする。2021年12月24日に公開され、全世界興行収入が約265億円を記録するなど大ヒットし、「第45回日本アカデミー賞」の優秀アニメーション作品賞に選ばれたことも話題になった。原作コミックスの“0巻”「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」が原作で、主人公・乙骨憂太と、乙骨の幼なじみで事故に巻き込まれ特級過呪怨霊と化した祈本里香を中心に愛と呪いの物語が描かれる。乙骨憂太役の緒方恵美さん、祈本里香役の花澤香菜さんに当時の収録の裏側や、復活上映への思い、互いの魅力について聞いた。
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緒方さん 公開後も、毎年ありがたいことに、12月24日近辺に話題になったり、何かをやらせていただいて、その度に我々は「里香ちゃんの応援上映を復活させませんか?」などと言っていたんですよね(笑)。なので「きた!」という。
花澤さん 本当になったという。
緒方さん だから、私は最初、里香ちゃんの応援上映が開催されるんだと思っていました(笑)。スペシャルイベントみたいな感じかなと思ったら上映されるということでありがたいです。
花澤さん うれしいです。テレビアニメはここからまた続きがあるという中でやってくれるのは、みんなより盛り上がるんじゃないかと思います。
緒方さん ずっと大変でしたね。
花澤さん 乙骨くんは特にシーンの切り替わりも激しいし、アクションもめちゃくちゃありましたもんね。
緒方さん そうですね。乙骨はあっという間に成長していきますが、急に変な感じになったらおかしいので、繋ぎながら次のシーンに渡していかなければいけない。どのシーンでどういう気持ちでいれば成立するか、どこをフックにして成長するのかということは常に考えていました。それがずれないように、たどるように何とかしようと思っていました。
花澤さん そのやり方がめちゃくちゃ繊細で。私もずっとアフレコ現場にいられたわけじゃないので、完成品を見て、こんなふうに1本になるんだと、緒方さんの入り込みの深さを表わしているなと思いました。
花澤さん 怨霊になった時の里香ちゃんのしゃべり方ですかね。収録前はあまり想像がついていなかったので、実際にアフレコ現場に行って、元々の体とは違うようになってしゃべりにくい、気持ち悪いというところを意識しながらでした。台本に書かれているセリフに全部濁点が付いているということもあったので、しゃがれた声を出しながらも、中身はちゃんと里香ちゃんで、乙骨くんのために動いている。それを全部意識しながらやるのは、確かに大変だったかもしれないです。
花澤さん 里香ちゃんに関する情報が少なかったので、原作を読んで、彼女の家庭環境があまりよくなかったことや、乙骨くんとの時間をすごく大事にしてたんだろうなと察することができて。あと、原作では表情があまり出てこなかったところも、アニメでは「こんなふうに笑ってたんだ」と。彼女は結構ませているけど、乙骨くんと一緒にいる時は子供らしい笑顔を出せていたんだなと、緒方さんと掛け合いしながら感じられました。事前に準備していったものもあるけど、その場で受け取るものがとても多かったです。
緒方さん 花澤さんは、稀有な人ですよね。
花澤さん いやいやいや……。
緒方さん そこ、謙遜するところではないですよ(笑)。今、戦国時代のこの業界で、次々と新しい人が死ぬほど出てくる中で、彼女は昔演じた役と同じような役もまだやっているし、里香ちゃんのようにそうではない役もたくさんやられていて。デビューしたばかりの頃に花澤さんがやっていたようなすっとしたヒロイン、私は「白いヒロイン」という言い方をたまにしますが、そういう役はデビューしたての子が担当することが多い。でも、花澤さんはそれをずっと担当し続けている。しかも、そういうヒロインもやりながら、変な役――失礼、変わった役も増えているじゃないですか。それをちゃんと全部やってるのはすごいと思うよね。
花澤さん うれしい、ありがとうございます。
緒方さん それはすごいことですよ。幅がそれだけあるということ。本来、声優はそうあるべきだと思うけど、とはいえ、そんな簡単でもない。特に女子はそんなに幅広くやらせてもらえない。最初のうちは、それまでやっていた役と違う役でオーディションに呼んでもらうことはないじゃないですか。
花澤さん そうですね。色が付いて。
緒方さん 何か一つ決まると、似た感じの役ばかりになる。でも、そんな中で、花澤さんは「これもできるんじゃないか。じゃあ、これをやらせてみよう」と思わせる部分があるから、いろいろな役を振られるのだと思うので。それをずっと続けて、かつバラエティー番組にも出ている。ちゃんと芸人さんと渡り合って、コメントを発する、爪痕を残せる人ってとても少ないんですよね。
花澤さん それは、子役時代に明石家さんまさんから教え込まれた何かがずっとあって、「爪痕を残さなければ」という。
緒方さん でも、実際それを実践できる人はそんなに多くないので、総合すると、相当稀有な人だと思うんですよね。
花澤さん ありがとうございます。緒方さんは、ご一緒していつも思うのは、芝居に向き合う時の熱量をずっと絶やさないでいらっしゃるのが本当にすごいというか。そうあるべきだというのは分かるんですけど、なかなかできることじゃない。掛け合いしていく中で、私もビシビシ感じますし。だから、一緒にお芝居できているのが本当にありがたいなと思います。
緒方さん それは、ずっと“14歳”だったからですよ。長年14歳で居続けなければいけないという宿命、呪いを背負ってきたので。14歳の魂を背負っていなくてはいけないので、そうするとその熱量でいるということになっちゃうんだよね。
花澤さん アフレコ現場にいると分かるんですけど、その役として発せられているものの説得力が、本当にすさまじいんです。なので、本当にこうありたいなと思うんですけど、それはもう緒方さんにしかできないことだなと思います。
緒方さん そんなことはございませんよ。
花澤さん なので、これからも緒方さんと一緒にお仕事できるように頑張ろうって思っています。
緒方さん 私も同感でございます(笑)。
緒方さん この作品は、どこかに無理がかかるわけでもなく、全く無駄がなく、劇場向きの1本に仕上がっています。アクションも、劇場版の大画面に映える演出がたくさん入っていますし、音響も素晴らしい。私のライブのサポートメンバーの青山英樹くんが、この作品の劇伴の演奏に入っているのですが、フィルムに合わせて音を決めて録ったと話していた通り、音楽一つとってみてもライブ感がすごくあると思います。ぜひこの機会に劇場向きの作品というものを楽しんでいただけたらいいなと思います。
花澤さん テレビアニメを楽しんでらっしゃる方たちは、(第2期の)夏油と五条を見ちゃったら、またここに来たいんじゃないかなと思うので、ぴったりな時期に上映してくれてありがたいです。あと、乙骨くんと里香ちゃんの切ないんですけど、込められた思いが本当に何て言うんだろう……尊い。なので、劇場で何回も見てほしいなと思います。私、King Gnuさんのあの「逆夢」(エンディングテーマ)が流れただけで涙が出てくるんですよね。だからうかつに聞けないんですよ(笑)。だから、思い切り劇場で涙を流してほしいなと思います。
「呪術廻戦」は、「週刊少年ジャンプ」で2018年3月~2024年9月に連載されたマンガ。強力な“呪物”の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が呪いを巡る戦いの世界に身を投じることになる……というストーリー。コミックスのシリーズ累計発行部数は1億部以上。テレビアニメ第1期が2020年10月~2021年3月、第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」が2023年7~12月に放送された。第3期「死滅回游 前編」が2026年1月に放送される。
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2025年12月12日 00:00時点
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