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呪術廻戦:榎木淳弥×内田雄馬×津田健次郎 「渋谷事変」語る 五条悟封印は「ありえない展開」

アニメ「呪術廻戦」の一場面(c)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された芥見下々(あくたみ・げげ)さんの人気マンガが原作のアニメ「呪術廻戦」の虎杖悠仁役の榎木淳弥さん、伏黒恵役の内田雄馬さん、七海建人役の津田健次郎さんによる鼎談(ていだん)が行われ、テレビアニメ第2期の「渋谷事変」について語った。

 --「呪術廻戦」を自身にとってどのような作品だと捉えていますか。

 榎木さん 皆様から感想をいただくことが一番多い作品で、端的に言えば、僕の役者人生も「呪術廻戦」によって変わったと思っています。この作品に育ててもらいましたし、育ててもらった分、その恩を自分の芝居で返せたらいいなと思っている大切な作品です。

 内田さん オーディションから数えるともう5年以上たっているんですが、ちょうど伏黒役に決まったことが解禁されたころから、「渋谷事変」が連載され始めたように記憶しています。なので、そのパートがアニメ化され、とても人気の高いエピソードになっていることがすごく感慨深くもあります。個人的にも渋谷は行く機会が多い場所なので、「ここでこんなことが起きたんだ」と想像を巡らせるのが楽しかったのですが、アニメ化された映像のクオリティーは想像以上の高さでした。ここに至るまでずっと「呪術廻戦」に楽しませてもらっているという気持ちです。

 津田さん この作品に対する反響はすさまじいものがあります。日本だけではなく、海外にも多くの熱いファンの方がいらっしゃいます。一昨年、ヨーロッパに旅行に行ったんですが、6日間の滞在中に5回も声をかけられました。今年行ったスペインでも、ものすごくいかつい人から「津田さん」と言われて驚きました。その人たちに「なんで僕のことを知ってるの?」と聞くと全員が「呪術廻戦」と言うんですよ。「渋谷事変」は七海にとってはかなり重いシーズンでしたが、すごい作品に関わらせていただいたことを実感していますし、参加できてとても楽しかったです。

 --「渋谷事変」では、最初の大きな出来事として、五条が封印されるという展開がありました。この展開についてはどう思いましたか。

 津田さん 「五条がいないのはヤバいな」と思いましたね(笑)。

 内田さん そうですよね。いれば「大丈夫だ」という気持ちを持っていられるんですけど。

 津田さん 絶対的なものがいなくなった不安がありました。

 榎木さん 五条が封印されるとパワーバランスがかなり崩れるので、それぞれのキャラクターの戦いも激しくなっていくだろうと思いました。でも、そこが逆に面白くなるポイントにもなるのかなと、僕自身は割と冷静な目で見ていましたね。圧倒的な強者がいなくなるので、よりおのおのが自分の持てる力を発揮して戦うところが見られるだろうと。

 内田さん 封印されたあとも五条は「ま、なんとかなるか」と笑っていたんですよね。笑ってる場合かよと思いましが、たとえ封印されても五条悟は五条悟なんだなと。そんな彼の様子も相まって、本当にいなくなった気があまりしなかったんですが、彼の不在によってあれだけ大変な出来事が次々に起きたんですよね。なので、伏黒たちにとっては本当に大きな事件だったんだと思います。

 津田さん 最初は「とはいえ……」と思っていたんですよ。どうせいいところで出てくるんでしょうと(笑)。でも、全く出てくる様子がないので、芥見(下々)先生はすごいなと思いました。最大の切り札を機能させないというのは、今までの少年マンガではありえない展開です。新しい時代の少年マンガだなと感じて、すごい作品を描かれているんだなと改めて思いました。

 「呪術廻戦」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2018年3月~2024年9月に連載されたマンガ。強力な“呪物”の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が呪いを巡る戦いの世界に身を投じることになる……というストーリー。コミックスのシリーズ累計発行部数は1億部以上。

 テレビアニメ第1期が2020年10月~2021年3月、第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」が2023年7~12月に放送された。第3期「死滅回游 前編」が、MBS・TBS系のアニメ枠「スーパーアニメイズム TURBO」で2026年1月8日から毎週木曜深夜0時26分に全国同時放送される。

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