名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のテレビアニメ「呪術廻戦」の第43話(第2期第19話)「理非-弐-」が、MBS・TBS系で11月30日に放送された。同エピソードでは、虎杖悠仁と真人、真人の分身体と釘崎野薔薇とのすさまじいバトルが描かれた。虎杖役の榎木淳弥さん、釘崎役の瀬戸麻沙美さんが収録の裏側を語った。
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榎木さん アクションシーンが毎回素晴らしいですよね。アングルなども工夫されていて、この仕事をしているとどうしてもスタッフさんたちの苦労を考えてしまって。「この作画は大変だろうな~」と思いながら毎回圧倒されています。物語としては、いろいろな場所で戦いが起こっているという群像劇のようになっていて、「こっちは呪術師が優勢だけど、こっちでは……」という先の読めない展開にワクワクします。
瀬戸さん 本当にアクションシーンには毎回圧倒されます。榎木さんが言ったように、カット割りや視点の切り替えが斬新で面白い! アフレコの段階ではまだ完全には絵が出来上がっていないので、視聴者の皆さんと同じく毎週驚きながら見ています。物語の展開としては、原作を読んで「ここは突破できる」と分かっているのにハラハラさせられる演出も本当に素晴らしいですよね。
瀬戸さん 野薔薇と真人では、圧倒的に力の差があると感じました。おくびにも出しませんが、きっとそれは野薔薇本人も分かっていて、それでもこの状況をなんとかしようと自分ができることを探して戦う姿に心を打たれました。そんな野薔薇の強い心を背負って、私もアフレコに挑みましたね。
榎木さん 僕は虎杖のことを「他者を助けて自分の価値を得ようとしている人」だと思っています。七海の最期を目の当たりにして、信頼している人を助けられなかった絶望に打ちひしがれる中、まだ自分の価値を信じてくれている釘崎が一緒に戦ってくれている。それが、虎杖がまた前を向けるきっかけになると思い、そこを大事に演じなければと思いました。
瀬戸さん 「アフレコ中以外は(気持ちを作るために)話さない方がいいのかな?」と思っていたのですが、島崎さんはしっかりオンとオフを切り替えていて、私もアフレコ以外では変に気持ちを持ち出さないようにしました。島崎さんって、真人とのギャップがありすぎるんですよね(笑い)。私が表現に悩んでいる時に「こうじゃないかな?」とアドバイスをくれたりして、本当に良い人だと思いました。
榎木さん 信長くん、すっごくフレンドリーな方ですよね(笑い)。一方、僕は話すと気持ちが作れなくなってしまうので、あまり会話はしませんでした。この回こそは、虎杖の気持ちを優先しようと作り込んだ記憶があります。
瀬戸さん 衝撃的なシーンはたくさんありましたが、やはり回想シーンですね。今の野薔薇がどうやって形成されたのかが見えてきて、これまでは「田舎には最悪なやつしかいない」と言っていましたが、思い出を振り返ってみたら本当はそんなことなかった。それが、虎杖に最後に掛けた言葉へとつながるのですが。田舎の思い出も、呪術高専での思い出もすべて含めて「悪くなかった」というのが彼女の人生だったんだなと。
榎木さん 虎杖に自分を当てはめて考えてみました。すると、僕だったらこの場面で一度否定したいんですよね。否定して、現実逃避して、次に絶望して……という気持ちを「釘崎」というせりふに乗せました。実際に体験しているわけではないので、正解かは分からないんですけどね。
瀬戸さん 分かります。私が野薔薇だったら、最後に「悪くなかった」「みんなに伝えて」なんて言わないと思いますし。でも、野薔薇はそうした。それはなぜなんだろう?と、ディレクターさんや演出家さんたちと話し合いました。それぞれに解釈があり、改めてキャラクターの心情の正解を導き出すのは大変で時間がかかるものだと感じるアフレコでした。
榎木さん 既にアフレコは終わっているのですが、感触としては良いものができたんじゃないかと。映像に関しても、これまで以上にすごいものが見られるのではと、視聴者の皆さんと一緒でドキドキワクワクしています。虎杖と真人の戦いの決着はどうなるのか。これからの展開も楽しみに待っていてください。
瀬戸さん まだ回収されていないものがたくさんありますしね。夏油との問題もまだ解決していないし、虎杖と脹相の関係も明らかになっていません。そういったものが少しずつひもとかれていくので、最後までぜひご注目ください。
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