桂米團治:父・米朝さんの“15番目の弟子”だった 生きていれば今年100歳 晩年やっと親子の会話ができるように 「徹子の部屋」で

11月5日放送の「徹子の部屋」に出演した桂米團治さん=テレビ朝日提供
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11月5日放送の「徹子の部屋」に出演した桂米團治さん=テレビ朝日提供

 もうすぐ67歳になる落語家の桂米團治さんが、11月5日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。10年前に89歳で亡くなった父で落語家の米朝さんの思い出などを語った。

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 米朝さんは90歳になる年に亡くなった。今年生きていれば100歳。弟子には桂枝雀さんや桂ざこばさんがいた。「私が噺家になったのが20歳の時だったんですけれども、15番目の弟子なんです。親子の会話はあまりないというか、みんなが自分のお父さんだと思っている。みんなのお父さんでしたから、あらためて親子の会話とかもないし、旅行に行くこともめったになかった。家では原稿を書いていたりしていました」と振り返る。

 米朝さんと比べられることは「大変でしたけれども、もう慣れました」と話す。米朝さんはお酒を飲むと陽気になった。京都の祇園町に行けばお茶屋に上がる。若い弟子に「お前ら上がれ上がれ」と声をかけ、「分からんなりにちゃんとそこで見とけ」と言う。お茶屋で古い話を聞いたり、踊ったりして、「これ全部上方の芸や。つながるんや」といろいろな芸能を見ていたと振り返る。

 自身には弟子が4人いる。その弟子たちが足繁く米朝宅へ通い、晩年の米朝さんの面倒を見たという。その頃、やっと親子の会話ができるようになった。それまではずっと気を張り、舞台から舞台へ、放送局から放送局へと行っていた米朝さんだったが、落語が出てこなくなり、家で過ごすことになった頃、ようやく「あ、お父さんや」と思うようになったという。

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