探偵!ナイトスクープ:AIに頼り過ぎる娘の将来を悲観する父親 「人権標語ポスター」入選者も実は……番組あげて問題提起

11月7日放送「探偵!ナイトスクープ」から(C)ABCテレビ
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11月7日放送「探偵!ナイトスクープ」から(C)ABCテレビ

 視聴者から寄せられた奇想天外な頼み事や、心配事の相談を「探偵」たちが体当たりで解決する人気バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ、金曜午後11時17分)。11月7日は、真栄田賢探偵が「AIに頼りすぎる娘」を調査した。特命局長に、顧問として出演経験のあるハードロックバンド「聖飢魔II」のデーモン閣下が初登場。田村裕局長補助、増田紗織秘書が出演した。

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 依頼は、福岡県の男性(48)から。男性は、AIが怖い。というのも、2人の娘たちが何の迷いもなく、学校の提出物や発表を人工知能で仕上げているのだ。次女に関しては、人権をテーマにした標語で表彰された。裏を返せば、審査する人間も見抜けないほどの出来だった、ということになる。

 AIで結果が出せたことによって、娘の人生がAIに食われそうで怖い。このままでは、就職試験もAI、恋愛相談もAI、親に相談する前に何でもAI……娘がどんな大人になってしまうか心配だ。自分で考えて失敗する経験こそ、人生において必要だと思う。どうか娘がAIに食われる前に助けてほしい、というもの。

 「最初の発想をAIではなく、してほしい」と訴える依頼者だが、真栄田探偵と一緒に人権標語を考えようとすると、当人も即座にネットで調べ出す始末。次女に話を聞けば、人権標語の応募にAIを使ったことに罪悪感はないというが、彼氏からの告白は「自分の言葉で聞きたい」とも。

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 調べれば調べるほど、AIの能力は依頼者や真栄田探偵の創造をはるかに上回っていた。そこで「人権標語ポスター」に入選した7人のうち5人に集まってもらうと、驚きの事実が判明する。現代社会の問題点が透けて見える調査だった。

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 デーモン特命局長がアニマル柄を取り入れたファッションでスタジオに姿を現すと、観覧席からは大歓声が沸き起こった。「下ネタ系も嫌いじゃないけど、やっぱり、この番組でいいなぁと思うのは感動系だよね」と語る。しかし、田村が「そういうのをご覧になる時は、涙は流してはるんですか?」と尋ねると「さぁ、どうかなぁ。局長は泣いた方がいいのか?」。しかし、竹山探偵は「やっぱり悪魔が泣くと、ちょっと変な感じになっちゃいますから」と言い、田村局長補助も「本当にここで泣かれると、我々がどきどきして、何か起こるんじゃないかと」と笑いを起こした。

 「AIに頼りすぎる娘」についてデーモン特命局長は「AIはいずれ世界を征服するよ。ただ、弱点もある。いくつかある弱点の一つは、AIはかつて人が経験したことのないことは分からない」と鋭い意見。VTRを見終わると「大成功だね。最初、依頼内容を聞いた時に、これ難しいぞと。どうやるんだろうと思ってたら、うまいことやったなと思って。素晴らしい」と話し「これは教材になるよ。これから、こういう悩みがいっぱい世の中に出てくるんだけど『探偵!ナイトスクープは、こんなに早くやってたよ』って。みんなに見せたいね」と真栄田探偵の仕事を絶賛した。

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