薬屋のひとりごと:“猫猫”悠木碧と“壬氏”大塚剛央 「ベスト〇〇シーン」発表 一番印象に残った壬氏様のセクシーシーンは?

アニメ「薬屋のひとりごと」のイベントに登場した大塚剛央さん(左)と悠木碧さん
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アニメ「薬屋のひとりごと」のイベントに登場した大塚剛央さん(左)と悠木碧さん

 小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた日向夏さんのライトノベルが原作のアニメ「薬屋のひとりごと」のイベントが12月14日、アニメイト池袋本店 (東京都豊島区)のanimate hall BLACKで開催され、猫猫役の悠木碧さん、壬氏役の大塚剛央さんが登場した。第1、2期を振り返り、「ベスト〇〇シーン」を発表した。

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 イベントには、第2期のブルーレイディスク(BD)第4巻を購入し、抽選で選ばれた約200人のファンが集まった。同作のグッズを身に着け、中には猫猫のバウンドコーデのファンも見られ、開始前から会場内は熱気に包まれていた。悠木さん、大塚さんが登壇すると会場からは「猫猫~!」「壬氏様~!」という呼びかけも起きた。

 第2期の反響を聞かれると、悠木さんは「原作の面白さはもちろんですが、アニメとしてもとても丁寧に作られているので、多くの方々に届くだろうとは思っていました。けど、想像を超えるような反響で、アニメから知って好きになりましたってお声もたくさんいただき、本当にうれしかったです」と振り返り、大塚さんは「第2期の放送開始前に、第1期が配信プラットフォームでランクインしていたり、と放送前からの反響も聞いていました。実際始まってみると本当にすごくて、親戚や友達から見てるよって言ってもらえたり、壬氏のスタンプをメッセージでもらったりといろいろと反響ももらいました。放送が終わってからも、こうやってイベントの度にスタッフの方からこんな賞をもらいました、とかこんなデータが出てます。などのお話もいただくので、より実感することが多いですね。」と語った。

 テレビアニメ第3期と初の劇場版アニメが制作されることも発表されている。悠木さんは「第2期までは、原作をアニメでどう表現していくか、という中でスタッフの皆さんが愛を込めて作っていましたが、劇場版は原作の日向夏先生がアニメになる前提で物語を作っていった完全新作。私たちも具体的な内容はまだ分かっていないんですが、猫猫にどんなミステリーが待ち受けているのか今からとても楽しみです」と期待を寄せ、大塚さんは「2026年10月に3期の第1クール、12月には劇場版、そして2027年の4月に第2クールとずっと薬屋が楽しめるんですよね!? すごいですよね。続編へのヒントは、続編決定PVにちらばっているので、ぜひそこも考察していただきたいですし、3期と劇場版を解禁した時のビジュアルは、劇場版の物語に焦点を当てて作られているビジュアルらしいです。猫猫の表情。ゆらめく炎からこちらもぜひ推測してほしいですね。」と呼びかけた。

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 大塚さんが「ベスト〇〇シーン」の「ベスト猫猫」に選んだのは、第4話「恫喝」で梨花妃の侍女を猫猫がいさめるシーンで「第2期もインパクトのある話がたくさんありますが、第1期から含めて最初にインパクトがあったシーンなので選びました。猫猫の正義感が初めて見えたシーンで、この後の猫猫の行動原理を色濃く印象付ける1話でした。アニメの演出という意味でも、所作などをとても丁寧に描いている回だったのでとても気に入っています」と語った。

 悠木さんは、第45話「蟇盆」の響迂を守るために神美に向かって「くそばばあ」と言うシーンをセレクト。「そのまま放っておいたら折檻を受けるのは猫猫ではないけど、彼女の正義感がそれを許さなかったんですよね。より弱い立場の響迂にあたろうとする神美は、猫猫の正義感で考えると絶対に許せない。神美のことは猫猫は本能的に恐怖を感じていたものの、それでも立ち向かっていく姿はヒロインではなく、まさにヒーローのようでとても印象に残った1話です」と話した。

 一番印象に残った壬氏のセクシーなシーンを上げる「ベストセクシーシーン」というお題が発表されると場内から大きな笑い声が。悠木さんは、第17話「街歩き」で、街に出るために壬氏を変装させようとするシーンを選択。「無自覚に、狙っているわけではないのにだだ漏れてくるセクシーさ。高順や水蓮など壬氏の身の回りの世話をしている気を許した人たちに囲まれている瞬間だからこそ、気が抜けていて年相応姿で、だからこその色気ってありますよね」といい「壬氏は清潔感があるのが人気の理由だとも思いますが、セクシーな時でもその清潔感が保たれているのがいいですよね。この作品のセクシー担当は壬氏が一手に担ってくれてます」と太鼓判を押した。

 大塚さんが選んだのは、第36話「華瑞月」より、壬氏が宦官ではなかったと猫猫が気づく……というファンから“カエルシーン”とも呼ばれる名場面を選び、「先ほどの悠木さんが選んだシーンは、間接的だとしたら、こちらは直接的なセクシーシーン。セクシーなんだと思わざるを得ない理由は、とある動画投稿SNSで、BANを食らったらしく……。やっぱりそういう受け取られ方をされているのか……」と理由を明かした。悠木さんも「二人からすると落ちてきた猫をキャッチしただけなのに! でも、SNS側も『いけません!』ってなったのかもしれない。感受性豊かなSNSですね。」と応戦し、赤面する壬氏のカットが映し出されると、悠木さんは「大塚さん! これは!ハレンチです!!!!」、大塚さんは「誰ですか! この場面写真選んだの!」と場内は大爆笑に包まれた。

 「ベストシーン」というお題で、大塚さんは第44話「砦」より禁軍を出すため壬氏に礼を尽くす羅漢のシーンをセレクト。「僕の推しは羅漢なんですが、この一連は鳥肌が立ちました。すごく重厚なドラマで、カメラワークも作画も、羅漢役の桐本拓哉さんのお芝居もすべてが素晴らしくて。桐本さんとはアフレコを一緒にできる機会が多いのですが、毎回ビシビシと圧があってすごく刺激を受けます。」と話し、悠木さんも「2期になってから政治描写も増えましたが、政治って人の生活のために起きてるんだ、と深く感じさせられました。政治のシーンって見るのがつらくなってしまいがちですけど、政治と大切な人を守りたいという思いがしっかりと交差していて腑に落ちやすいのかなと。でもこんなに格好いいシーンなのに、猫猫は一切見てないんですけどね笑」とコメント。

 悠木さんは、第48話「はじまり」で、子の一族との戦いを終え、顔に傷がついた壬氏に「男前になったではないですか」と猫猫が声を掛けるシーンを選び、「猫猫と壬氏の関係性に皆さんが憧れる理由がこのシーンに詰まってますよね。見た目と生まれという器ばかりが認められていることが、壬氏のコンプレックスになっているからこそ、初めて自分の内面を見てくれた猫猫のことが壬氏はずっと気になっている。見た目や生まれは平凡で、中身は実は非凡な猫猫に『傷が入ったほうが、男前』と言ってもらえたことは、壬氏にとって本当に特別な意味を持っていると思います。ここにきて初めて二人の恋愛がほんの少し始まった気がします(笑)。 実直な壬氏と地に足がついている猫猫。とても泥臭い二人だからこそのベストパートナー感がありますよね」と振り返った。

 最後に、大塚さんは「こうやって振り返ることができて、改めて見どころが多い作品で、何回でも見返したくなりました。反響もたくさんいただいて、人気をすごく実感した一年でした。これからもいろいろな展開がありますので、楽しんでいただきたいです。またイベントなどでお会いしましょう!」とあいさつ。

 悠木さんは「今までのイベントの中で、一番皆さんを近くに感じられるイベントでした。こんなに愛されている作品に関われてとても幸せです。これからも丁寧に演じていき、さらに作品好きになっていただけるように私たちキャストも頑張ります。3期も劇場版も楽しみにしていてください!」と呼びかけた。

 「薬屋のひとりごと」は、ライトノベルがヒーロー文庫(イマジカインフォス)から刊行されており、コミカライズも人気を集めている。原作のシリーズ累計発行部数は4500万部以上。舞台は、とある大陸の華やかな後宮で、毒見役の少女・猫猫が、美形の後宮管理者・壬氏と共に陰謀やウワサのひしめく後宮で起きる事件に巻き込まれていくことになる。テレビアニメ第1期が2023年10月~2024年3月、第2期が2025年1~7月に放送された。

 テレビアニメ第3期と初の劇場版アニメが制作されることも発表されている。テレビアニメ第3期は、分割2クールで、日本テレビ系で第1クールが2026年10月、第2クールが2027年4月から放送される。劇場版は、原作者の日向夏さんがストーリー原案を担当した完全新作ストーリーで、2026年12月に公開される。


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