べらぼう:「写楽の正体」には続きがあった! 鮮やかな「定説」回収 斎藤十郎兵衛も「後の世で…」の仕掛け「脚本うますぎる」

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」最終回の場面カット (C)NHK
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大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」最終回の場面カット (C)NHK

 俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)の最終回(第48回)「蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」が、12月14日に放送され、“謎の絵師”東洲斎写楽の正体の“続き”が描かれた。

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 今回「べらぼう」では、写楽の正体について「喜多川歌麿を中心とした複数人説」を採用した。一方、美術史界の定説として、写楽の正体とされる斎藤十郎兵衛は、能好きの一橋治済と“顔が瓜二つ“の能役者として登場。松平定信らの仇討ちにおける「治済の替え玉」という役割を担った。

 秘密裏に阿波の孤島へと送られた治済(途中で逃げ出すも、雷に打たれて絶命)に代わって、「治済」としての日々を過ごす斎藤十郎兵衛。「東洲斎」の漢字三文字を入れ替えて読んでみると「さい、とう、じゅう」となることに気づいた蔦重は、「写楽」に関わった仲間に、「陰で骨を折ってくださった方」として十郎兵衛の存在を伝える。そして、漢字三文字の入れ替えを明かした上で、みんなに「このお方も後の世で写楽の一人って名があがるような仕掛けができねえかって」と相談を持ちかけた。

 SNSでは「あ…斎藤十郎兵衛…今一番有力な写楽の正体説がこうやって」「史実への絡め方もうまい…なんだこの脚本…!」「なるほどこうして写楽=斎藤十郎兵衛説と混ぜ合わせていくんだね、秀逸な脚本…」「定説となってる斎藤十郎兵衛=写楽、ここで持ってくるの脚本うますぎる」「チーム写楽に否定的だった人たちの裏をかく鬼脚本」「『写楽の正体は斎藤十郎兵衛』説まできっちり回収していくから恐ろしいよ森下脚本は…」斎藤十郎兵衛さんが『俺なんていてもいなくても……』って言うのをみて、写楽=十郎兵衛にするのも鮮やかだったな。辻褄合わせがうますぎる」との感心する声が多数寄せられた。

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