名探偵コナン
#1187「エピソード“ZERO” 工藤新一水族館事件」
1月3日(土)放送分
ヤマシタトモコさんの人気マンガが原作のテレビアニメ「違国日記」が、1月4日からABCテレビ、TOKYO MXほかで放送される。人見知りの小説家・高代槙生と、その姪で両親を事故で亡くした少女・田汲朝の同居生活を描く。実写映画化もされた話題作で、アニメでは、沢城みゆきさんが槙生、森風子さんが朝をそれぞれ演じる。森さんがアニメにレギュラー出演するのは初めて。繊細な心の動きを描いた作品ということもあり、圧倒的な表現力の沢城さん、新人声優の森さんがどのように表現するかが注目されている。沢城さん、森さんに同作への思いを聞いた。
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森さん はい。アニメのオーディションに合格したのも初めてでした。オーディションは、すごく緊張して、セリフをしゃべったら、その後に「ちょっと会議しますね……」という時間があったんです。おそらく5分間くらいだったのですが……。
沢城さん 永遠にも感じる5分ですね(笑)。
森さん 本当に! さらにディレクションをいただいて、オーディションが終わりました。大丈夫だったのだろうか?という気持ちで、帰り道に当時のマネージャーさんに「大丈夫だよ」と慰めていただいた記憶があります。
沢城さん 何もなかったです。朝でしたね。これは最大の賛辞です。最初から最後まで何一つ引っかかることなく、朝でした。諏訪部さん(笠町信吾役の諏訪部順一さん)や大原さん(実里役の大原さやかさん)とは、ありがたいことにこれまで長く一緒にお仕事させていただいていますし、お二人の個性も加味された笠町君と実里になっていて、素敵だな!と感じていましたが、風子ちゃんの朝は、本当に原作から抜け出てきたような感じで……。
森さん うれしいです! 初めてお会いした時に、スッと手を差し出されて「みゆきちゃんと呼んでください」と言っていただけたんです。後ろにバラを背負っているような格好よさで、最初から緊張を解いてくださいました。収録では、みゆきさん、大原さんにサンドイッチしていただき、和やかな雰囲気でした。
沢城さん 私は、さーや(大原さん)がいるから大丈夫だと思っていました。本当に優しい人なんです。ほしい言葉を120%にして言ってくれますし、一緒にいると清らかな気持ちで収録できます。私が手取り足取りしなくても、さーやがいてくれたら、風子ちゃんは穏やかにお芝居ができるだろうという安心感がありました。
森さん 大原さんにも優しくしていただきました。みゆきさんもお話を振ってくださったり。
沢城さん 私はおしゃべりなので(笑)。
森さん 第1話で朝は孤独になって、ポカンとしている状態で、周りの人から受けた言葉に反応していきます。新人として、朝のそんな状況がやりやすいところもありました。
森さん 歌は本当にただ好きで歌っていただけなんです。これは朝として成り立っているのかな?と不安に思いながらレコーディングしていました。
沢城さん 難しいですよね。公私共に見たことがありません。聖人君子みたいなこと言ってるような雰囲気もあるんですができないこともいっぱいあって……3人くらいのキャラクターに分けられるのでは?と感じるほどレンジが広い人、という印象です。とにかく私の成分が乗っからないようにしようとしました。と言うのも、原作の絵の魅力……浮遊感、抜け感のある選び抜いた線が美しいんです。ここに肉声が入ることで、全く違うものになるかもしれない……という不安がありました。短歌を小説にしてしまうような感じでしょうか? 行間があるから短歌なのであって、そこに私の成分が入ってくることが嫌だったんです。マンガという媒体を最大限に生かして描かれている作品ですし、これはチャレンジだぞと思っていました。
森さん 私は「槙生ちゃんに会いたい!」という気持ちだったのですが「槙生ちゃんが来た!」と思いました。槙生ちゃんは言葉を大事にしていて、間違ったニュアンスで伝わらないように言葉を届けてくれます。みゆきさんは、そこを大事にお芝居されているように感じていました。
沢城さん 槙生は、難しい言葉を選んでいるわけじゃなくて最大値でしゃべろうとすると、ああなってしまう。「もっと簡単な言葉でいいよ」と言われても、ほか単語に置き換えられないんですよね。その感じはとても共感できるなと思いました。ティーンエージャーとの対話難しかったな(苦笑)。
森さん みゆきさんは役に向き合う時、全てを自分の中に落とし込んでから表現しているように感じました。どうしたらできるんだろう?と思って、聞いたことがありました。そうしたら「私が詳しく説明するよりもこのワークショップで」と教えていただけたんです。
沢城さん 私から教わるよりもワークショップの方が早いですから。どうでした?
森さん 行ってみて、こういうことなんだ!と分かりました。
沢城さん マイズナーメソッドといって、お芝居をする時に、役が最初に見ている絵を自分の中で作るんです。例えば、学校でいじめられている子だったら、教室がどんなふうに見えているか? 椅子も机も全部ドロドロに溶けているような感じかもしれない。燃えさかっているかもしれないし、凍っているかもしれない。そういうイメージの絵……インナーピクチャーを作るんです。「違国日記」の原作では、心象風景として砂漠が描かれています。槙生を演じる時は、彼女の砂漠の中のどこに笠町君や朝がいるのか? オアシスの湖の中に入っていいのは誰?と一人ずつ加筆していきました。
森さん その方法を教えていただけたことがすごく大きかったです。
沢城さん 私じゃなくてマイズナーがね(笑)。
沢城さん みんなでそろって収録できたことがよかったです。この作品は、相手がいないとどうにもならないと思います。
森さん そうなんですよね。みゆきさんと一緒じゃないと、私も朝になれないですし。
沢城さん 槙生として半日くらい朝と一緒にいると、ティーンエージャーは難しい!と感じていました。ティーンエージャーと一緒だとヘトヘトになります。収録を終えて、自分の子供を見ると、なんてちっちゃくて可愛いんだ、こんなにちっちゃい!と驚いたり(笑)。いってらっしゃいした時と身長変わってないですけどね。
沢城さん そんなにアーティスティックじゃないですよ。でも……何も考えずにバラエティー番組を見たりしないとなかなか気分は切り替わらないかもしれません。年々、深度が深くなっているのかもしれません。年を重ねると、芝居が重くなると言われているのですが、本当にそうで、抜けるのに時間が掛かるんです。ドラマやドキュメンタリーを見ると、違う思考が入ってくるから、やっぱりバラエティー番組がいいです。私は女性芸人の方々に救われています。
森さん 「違国日記」の最後の収録が終わった時、自分がこれまでずっと憧れてきた方々と一緒に作品を作ることができて、私はまたここに帰りたいと思いました。みゆきさんのような素敵な役者さんとまた一緒に長くお芝居を続けて、仲間の一人になりたいと心の底から思いました。そのことは日記にも書きました。
森さん たまにしか書かないんですけど、嫌なことがあったら日記に書いて吐き出しますし、いいことがあったら書かないのですが、すごくすごくいいことがあった時は書いています。「違国日記」の出演が決まった日、収録に初めて行った日、みゆきさんに褒めていただいた日、収録が終わった日に日記を書きました。
森さん みんなで食事をした時ですね。
沢城さん 先生と一緒に食事をする機会に恵まれまして。「風子ちゃんがが朝であることはすごくラッキーですよ」と先生に言ったんですよね。
森さん 大丈夫かな?とも思いましたが、すごくうれしかったです。
沢城さん 色がついて音楽が入って動き出した朝たちがとても素敵で放送日を楽しみにできるようになってきました。。1月4日をから放送開始です、ご並走いただけたらとおもいます
森さん いち視聴者としてすごくいい作品だと感じましたし、皆さんにも楽しんでいただけるとうれしいです!
阿仁間満/MANTANWEB
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