クスノキの番人:キャラクターデザイン 板垣彰子インタビュー キャラクターの役割を伝える 体格から個性が出るように

アニメ「クスノキの番人」の一場面(c)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会
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アニメ「クスノキの番人」の一場面(c)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会

 累計発行部数が100万部を突破した東野圭吾さんの小説が原作の劇場版アニメ「クスノキの番人」が1月30日に公開される。これまで数々の“東野作品”が実写映画化、ドラマ化されてきたが、アニメ化されるのは初めて。「ソードアート・オンライン」「僕だけがいない街」「HELLO WORLD」などの伊藤智彦さんが監督を務め、「かがみの孤城」などの作画監督として参加した板垣彰子さんがキャラクターデザインを担当するなど豪華スタッフがアニメ化したことも話題になっている。板垣さんに制作の裏側を聞いた。

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 ◇多彩でワクワクする 山口つばさのデザイン

 --作品の印象は?

 年齢を重ねるほど心に響き、助けになってくれるだろう作品だと思いました。ミステリー的な面白さで読み進められる部分もあり、さまざまな人が救われるストーリーでもあって広い優しさも感じました。

 --マンガ「ブルーピリオド」などで知られる山口つばささんもキャラクターデザインを担当し、衣装デザインの高橋毅さんも参加しています。山口さんのキャラクターの魅力をどのように感じた?

 多彩でワクワクする、キレイなだけでないさまざまなフックのあるデザインが魅力だと感じました。絶妙なデフォルメ度合いに引き出しの多さで現実感の強いこの作品に面白いキャッチーさを加えるデザインで、アニメのデザインに落とし込む役割につけて光栄でした。

 --高橋さんが手掛けた衣装の印象は?

 インパクトがありました。派手だ!と。(玲斗はどうしても例外になりますが)でも下品でなく楽しい印象で、こういうファッションの人を街中で見かけたら得した気分になりそうです。

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 --山口さん、高橋さんのデザインを踏まえ、アニメのキャラクターとしてまとめる中で大切にしたことは?

 たくさんの枚数描いて動かせるデザイン、色が良く見える線数にすることは、優先してしまったかと。その中でも山口さんのシルエットのリアルさや絵ならではの面白いデザイン、高橋さんの素材感や着こなしの提案など動かしたり枚数を描く上である程度問題が起きるだろうものでも魅力を感じるなら盛り込めるものは盛り込む気持ちでまとめました。

 ◇やる時はやる玲斗 眉毛に込めて

 --主人公の玲斗は、主人公らしくないところもあります。玲斗のどこに魅力を感じ、デザインしていった?

 監督のディレクション、山口さんの原案があって完成形になっていますが、自分としては無気力だったり反抗的なところもありつつ、なんだかんだ行動に移すところを魅力と感じています。監督の指示もあり、むしろアニメ的主人公ではない21歳青年であることを大切に、だらしなさをシルエットに、やる時はやるぞの気持ちを眉毛に込めてまとめていきました。

 --一方、千舟は存在感を放っています。千舟の個性を際立たせるために気を付けたことは?

 山口さんも高橋さんもインパクトのあるものを出されていたのでその印象を出そうとすることで引っぱり上げてもらったと思います。骨からキリッとした人であるとしてシルエットの格好よさ、目鼻の位置には気を使いました。最後は格好よくあれという気合で描いてます。本編作業含めて一番緊張して描いたキャラクターでした。

 --可愛い佐治優美、千舟とは違う威圧感のある柳澤将和などのキャラクターデザインも印象的です。玲斗や千舟以外のキャラクターをデザインする際に見せようとしたことは?

 これは監督からのディレクションですが、見る人に役割が伝わるようにすることは意識しました。それとさまざまな人がいることは大切にしたかったので、例外はありつつ、ある程度のリアルさは残しながら体格から個性が出るように努力しました。

 --今作で挑戦になったことは?

 メインからのアニメーションキャラクターデザインが初挑戦だったので大体挑戦していました。アニメのキャラデザインのルック決めはもちろん、さまざまなスタイルの人物を必要分描くのは大変でした。

 --アニメを楽しみにしている人に向けてメッセージをお願いします。

 映画館で見るとより感じ入ることのできる作品です。ぜひ劇場で楽しんでいただきたいです!

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