佐久間大介:「僕は新人声優なので」 声優業に「ひたむき」 テレビアニメ「キルアオ」シン役 “マイおしゃぶり”で役作り

アニメ「キルアオ」に出演する古波鮫シン役の佐久間大介さん
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アニメ「キルアオ」に出演する古波鮫シン役の佐久間大介さん

 人気マンガ「黒子のバスケ」で知られる藤巻忠俊さんの最新作「キルアオ」がテレビアニメ化され、4月11日午後11時からテレビ東京系で放送される。“伝説の殺し屋”と呼ばれる39歳の大狼十三がある日、謎の蜂に刺されて13歳の姿になってしまい、中学校に通いながらさまざまな事件や殺し屋たちとのバトルに挑む……という“青春やり直し系”アクションコメディーで、原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2023~25年に連載された。アニメで“おしゃぶり”がトレードマークの人気キャラクターの古波鮫シンの声優を務めるのが、「Snow Man」の佐久間大介さんだ。オーディションによって同役に抜擢された佐久間さんに役作りや声優業に懸ける思いを聞いた。

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 ◇すごく演じたかった役 “おしゃぶり”キャラに「未体験すぎて楽しみ」

 「アニメオタク兼Snow Man」のキャッチフレーズで、大のアニメファンとして知られる佐久間さんは、2020年にテレビアニメ「ブラッククローバー」で声優に初挑戦し、その後も劇場版アニメ「白蛇:縁起」の日本語吹き替え版、「キミとアイドルプリキュア♪」「ハイスクール!奇面組」といった人気作に声優として出演してきた。今回、ジャンプ作品が原作の「キルアオ」でもメインキャラクターの一人、古波鮫シンを演じることになった。

 「キルアオ」について「若返って、自分の人生で経験したことを駆使して子供たちを助けていくという主人公の十三の頑張りが見えるシーンもありますし、39歳のおじさんが子供たちと一緒に成長するという、作品の中でのリバイバル感が面白いなと感じた作品でした」と魅力を語る。

 佐久間さんが演じるシンは、業界ナンバー2の暗殺組織・魚缸(ユイガン)から蜜岡ノレンを狙って中学校に派遣された殺し屋で、常にくわえているおしゃぶりがトレードマーク。おしゃぶりをなくすと極度にアガってしまい、人とまともにしゃべれなくなる。

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 佐久間さんは「原作を読んだ時からシン役をすごくやりたいという気持ちがすごかったので、オーディションに参加させていただいた時点ですごくうれしかったです」と振り返り、シンの魅力を「ギャップの塊」と表現する。

 「個性豊かなキャラクターがいる中でも、秀でて“ちゃんと変わった子”と分かるのがすごくいいなと思いましたし、それでいてビジュアルがめちゃくちゃいい。そこのちぐはぐ感がより愛嬌(あいきょう)があるというか。変わっているけど格好いいって、すごく魅力的だなと思いました。おしゃぶりがないと全然しゃべれないというのも面白い発想ですよね。自分にとってのお守りがあって暗殺者のスイッチを入れているんだなとか、彼の中のルールを知れるのも楽しいです」

 普段はおしゃぶりをつけてしゃべるという特異なキャラクターのシンをどのように演じようと考えたのだろうか。

 「オーディションの時はおしゃぶりをつけていなかったんですけど、出演が決まって、アフレコ現場で音響監督さんと一緒に確認させてもらったんです。ブースに入っておしゃぶりをつけた状態とつけていない状態でやらせてもらって、おしゃぶりをつけてもいける範囲を自分で見つけてやってみたら、『おしゃぶりがあったほうがリアルでいいかもね』という話になって。本当にそれをアフレコ現場でやるのかは分かっていないんですけど」

 おしゃぶり有りで収録する場合に備えて、“マイおしゃぶり”を購入したのだという。

 「おしゃぶりも大きさや何歳児用とか、いろいろな種類があるのでネットで5、6個買って試してみました。音響監督さんが買ってきてくれたものが1個あったんですけど、それがちょっと硬かったんです。だから、自分で探して、授乳期0カ月用の一番柔らかいおしゃぶりにたどり着きました。おしゃぶりをつけた状態でしゃべる練習をしているんですけど、一番不安なのは、アフレコ現場でやらせてもらう時に周りの方に引かれないかなって。趣味かなと思われないようにしなきゃなと(笑)。本当に未体験すぎて楽しみです。何でも最初は手探りというのはみんな一緒だと思うので、真摯(しんし)にやらせていただこうと思っています」

 ◇声優としての挑戦 「アイドルでいる必要はない」

 佐久間さんは、アイドルとして活躍しながら、声優としても活動の幅を広げている。声優業界では、ベテラン、新人問わずオーディションによりキャストを決定するのが基本で、佐久間さんも「僕は新人声優なので。いろいろなオーディションを受けて、いろいろ落ちています」と果敢に挑戦を続けている。どのような思いで声優業に臨んでいるのだろうか。

 「僕的にもすごく挑戦です。ただ、この挑戦は僕の中だけの話なので、いち声優として参加させてもらって、一緒に共演する方々がプロなわけです。プロの方たちと同じマイク前に立ってお芝居をするのに、アイドルでいる必要はないというか。いち声優として立たなきゃという思いがやっぱり一番強いです。そこを大事にしているので、素直な気持ちでお芝居をしたいなと思ってアフレコ現場に来ています」

 いち声優として、キャラクターと向き合う上では「ちゃんとその子として生きているかどうか」を大事にしている。

 「例えば、一つのセリフをとっても『この子、今の言い方かな』とすごく考えます。以前、声優の三木眞一郎さんとお話させてもらう機会があって、『自分はキャラクターたちが声を出せないから声帯を貸しているだけなんだよ』とおっしゃっていたんです。これが声優という職業の極みというか、ここにたどり着けるのが一番いいんだなと感銘を受けました。そこを一番に意識しています。まずファーストインプレッションと原作をもとに、自分の中で『この子だったらこうしゃべるかな』『それが自分の声帯だったらこうなるかな』とやってみて、それをブラッシュアップする作業を家でやって、現場入ってディレクションしてもらって、切り替えることもあります。うちの事務所自体が『現場で覚えろ』という感じだったので、現場でどれだけ自分が反応できるかを信用してアフレコに臨んでいます。だから、すごくうまくいく時もあれば、『あー、分からないな』と思ってやる時もやっぱりあります」

 これまで声優としてさまざまな作品に出演し、「うわ、自分下手くそだな」と悔しい思いをしたことも少なくないという。うまくいかない時も「ひたむきになるしかないというか。その場で柔軟に考えて、取り入れてやれるかどうかが大事かなと思うので。まだまだ下手くそなので」と真摯に作品、キャラクターと向き合っている。

 「キルアオ」のシンに関しては、「シンの一番大事なところは格好よさ」と捉え、「『キルアオ』のファンの皆さんも、格好いいシンが一番見たいだろうなと。そこに対するギャップが大きければ大きいほど、よりどちらも際立つと思っているので、まずは格好いい暗殺者としてのシンを表現したいです。あとは、心の中でめちゃくちゃしゃべる子なので、心の声の激しさも意識してやらせてもらいました。殺し屋として、自分の中のルールやプロとしてプライドがあるので、その辺を整えながらもより格好よく、この子の良さを伝えられたらいいなと思ってやらせてもらいました」とこだわりを語る。

 ファンに向けて「皆さんの中の理想のシンをなるべく崩さないように、それでいて『シンをより好きになった』と思ってもらえるように、心を込めて声帯を貸したいなと思っているので、ぜひ皆さん、テレビアニメを期待して待っていてください」と語る佐久間さん。人気キャラクターのシンがアニメでどんな生き生きとした姿を見せてくれるのか、期待が高まる。(しろいぬ/MANTANWEB)

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