風、薫る:「This is my life」 直美が決行した“ある作戦”とは?  「注目度」データで第12回のクギヅケ場面を確認する

連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のロゴ (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第12回(4月14日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時6分と10分の76.5%で、同ドラマの過去最高だった。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 ◇最高値76.5%は午前8時6分と10分

 “シマケン”こと島田健次郎(佐野晶哉さん)に外国人客の対応を助けてもらったりん(見上さん)。第12回は、自分も少しでも瑞穂屋の役に立ちたいと、英語の勉強を始める。直美(上坂さん)は吉江(原田泰造さん)からりんの暮らしが落ち着いたことを聞く。そして、ある作戦を思い立った直美は、メアリー(アニャ・フロリスさん)からドレスを借りて、鹿鳴館に向かう。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、午前8時5分に初めて70%台に乗せると、その後は計9分間も70%超えを記録した。60%台に落っこちたのは午前8時7分の68.7%だけで、ずっと高い注目度が続いた放送回だった。

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 ◇最初のピークはりんと直美、それぞれのコミカルなシーン

 この日、初めて70%台に乗った午前8時5分(72.8%)は、りんと環(宮島るかちゃん)の母娘と話していたシマケンが店を出て、卯三郎(坂東彌十郎さん)が帰ってきたあたりから。最高値の76.5%を記録した午前8時6分は、前半が外国語を学びたいと意欲を示したりんに卯三郎が自分の辞書を与える場面。「励みます」と喜び辞書を眺めるりんから、「それで、これはどこの国の言葉ですか?」と尋ねられ、卯三郎は店員の柳川文(内田慈さん)と顔を見合わせる。

 午前8時6分の後半は一転、直美の登場シーンに。宣教師のメアリー(アニャ・フロリスさん)と炊き出しのための食材集めに回る直美は、店主に泣いて寄付のお礼を言い、さらに野菜をせしめる。歩いて帰る途中、けろっとしている直美を見て、メアリーは「今、ウソ泣きだったのですか?」とあきれる。

 午前8時6分台は、りんと直美がそれぞれ、少しコミカルな一面をのぞかせた楽しい場面だった。

 ◇2度目のピークは直美が決行した“ある作戦”

 もう一度、最高値76.5%を記録した午前8時10分は、直美がある作戦をいざ、実行する場面。メアリーから洋服を借りて、鹿鳴館の門前にやってきた直美は、大山捨松(多部未華子さん)の馬車がやってくるのを確認すると、立ちくらみを装って道にうずくまる。馬車を止め、「大丈夫ですか?」と話しかけてきた捨松に、直美は「大山様の馬車でございましたか! 大変ご無礼を」とわびるあたりまでが10分台だ。

 この後、自分の身の上は隠し、通詞の娘といつわった直美は、英語も交え話しかけることで、さりげなく英語の実力をアピール。そのうえで、「私を鹿鳴館で働かせていただけないでしょうか? 実は……父が病に倒れてしまい、今は……」とうそをつき、「どうかお願いします」と頭を下げる。午前8時12分台前半までで、注目度はやや下がるが、70%台は維持し続け、直美の“作戦”が成功するかに、視聴者の関心が強く引き付けられたようだ。

 りんと直美とすれ違い、大きな影響を与えてきた捨松。第5回では、りんと初めて出会った場面がその日の最高値70.0%を記録。第8回で、直美と捨松が偶然、出会った場面もその時間だけ注目度が急上昇した。捨松が登場する場面は注目度が跳ね上がるというのは今回も間違いなかったようだ。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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