タレントの野沢直子さん(47)が12日、初挑戦した本格的な純文学作品「アップリケ」(ヨシモトブックス)の出版記念イベントを東京都内で開催した。「感動ですね。結構うるっとしました。出来は120点です。目標? えー!? 100万部? 印税が入ってくるなら、出稼ぎに来なくてもいいのかしら? なんて、そんなことまで考えてます」と大喜びで、「構想は短かったんですけど、思いついたらすぐ書いちゃった。でも2年かかりました。もう“先生”を目指して、頼まれてもないのに第2作も勝手に書いてるんです」と明かした。
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野沢さんはバラエティー番組などで活躍していたが28歳で渡米し、アメリカ人男性と結婚。1男2女をもうけ、毎年夏には帰国し“出稼ぎ”している。「(小説は)言ってみれば4人目みたいなものですかね」とうれしそうに話し、「芸歴26年なんですけど、初めて小説を書きました。本当に真剣に書いて、ちょっと価値観が(他人と)ずれてるなと思ってる人とかに、手に取っていただいて読んで、私は私でいいんだなと思っていただけたら本当にうれしい」とアピール。2作目については「一生懸命生きてる女の子が主人公で……まあいろいろ。早めに書こうと思っていて、“出稼ぎ”のたびに出版するのもいいペースかな」と前向きに語っていた。
今回、挑戦した小説は、社会や家族にうまく適応できない子どもたちの、自我の獲得に至る成長模様を、コミカルかつシリアスに描いた。野沢さんは戦前に文壇で活躍した作家・陸直次郎(くが・なおじろう)を祖父に持ち、イベントには野沢さんの文才を高く評価している作家の本谷有希子さんも出席した。野沢さんの処女作「アップリケ」は18日発売で四六判ハードカバー、288ページで1400円。(毎日新聞デジタル)
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