シルベスター・スタローンさんらアクションスターが集結した映画「エクスペンダブルズ」(10年)の続編「エクスペンダブルズ2」の日本語吹き替え版の声優を務めるささきいさおさんと玄田哲章さん、綿引勝彦さんの3人の対談が28日、東京都内で行われた。同作を含め映画「ロッキー」シリーズなどでスタローンさんの吹き替えの名演を繰り広げてきたささきさんは「スタローンの声は作らないとできない。前は酒を飲んで3日くらい騒いで声を作っていた。『ロッキー』なんてわめき散らすシーンが多くてね。よくやったよ。今じゃできない」と苦労を語った。
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「エクスペンダブルズ2」は、自らをエクスペンダブルズ(消耗品)と名乗る傭兵(ようへい)部隊が再結成し、激闘を繰り広げるアクション映画。「トゥームレイダー」などで知られるサイモン・ウエスト監督がメガホンをとり、前作で監督だったスタローンさんは今回はアクションと演技に専念する。スタローンさんのほか、ジェイソン・ステイサムさん、ジェット・リーさん、ドルフ・ラングレンさんらが前作から引き続き登場。前作では、アクションシーンがなかったアーノルド・シュワルツェネッガーさん、ブルース・ウィリスさんもアクションを披露するほか、チャック・ノリスさんとジャン・クロード・バン・ダムさんが“初参戦”する。吹き替え版では、玄田さんがシュワルツェネッガーさん、綿引さんがウィリスさんの声を担当する。
対談は、吹き替え版に造詣が深いマンガ家のとり・みきさんが司会を担当し、3人からアテレコの難しさやそれぞれの声の特徴などについて聞き出した。ささきさんは、スタローンさんの声の特徴を「きれいな低音ではない。特徴を出すのが難しい」とコメント。シュワルツェネッガーさんだけでなく、スタローンさんの吹き替えの経験もある玄田さんは「いさおさんや(同じくスタローンさんの吹き替えの経験のある)羽佐間道夫さんも見ているけど、それぞれ自分なりのスタローンを作り上げているよね」と話した。
普段は俳優としての活動がメーンで、アテレコの経験が少ない綿引さんは「私は素人ですよ。声優の方に失礼」と謙遜(けんそん)していたが、玄田さんは「綿引さんは自分の芝居をして、結果的に合っている。すごいですよ」と絶賛。綿引さんは「なるべく息を合わせたい。生身の人間として演じたい。だから難しいんです。呼吸を感じるために家で何度も(映像を)見たけど、なかなかつかめない。違う人間ですから呼吸も違う」と苦労を語ると、これまで何度もシュワルツェネッガーさんの吹き替えを担当してきた玄田さんは「同じ役を長くやっていると、リズムが(自分の中に)入ってきますね」と“フィックス声優”の貫禄を見せた。
最後に、ささきさんは「テンポのいい映画なので、字幕を追わないでいい吹き替え版がいいですよ」と日本語吹き替え版をPRしていた。映画は10月20日公開。(毎日新聞デジタル)
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