ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「キルラキル」です。トリガーの大塚雅彦代表取締役に作品の魅力を語ってもらいました。
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−−作品の概要と魅力は?
さすらいの女子高生・纏流子(まとい・りゅうこ)が父の仇(かたき)を捜し求めてたどり着いたのは、女生徒会長・鬼龍院皐月(きりゅういん・さつき)の完全支配下におかれた独裁学園だった。“極制服(ごくせいふく)”と呼ばれる謎の制服を身にまとうことで常人をはるかに超える能力を有する学園勢力。流子は偶然出会った“しゃべるセーラー服”の鮮血(せんけつ)を着ることで学園に対抗する力を手に入れ、鬼龍院の牙城へと挑んでいく。高濃度で詰め込まれたアクションとギャグがハイテンポで展開する、今石洋之監督&中島かずき脚本の「天元突破グレンラガン」コンビが約6年ぶりに放つエンターテインメント作品です!
−−タイトルの由来は?
正式なタイトルを決めるにあたり、スタッフで協議を重ね、最終的に中島かずきさんのアイデアを基にこのタイトルに決まりました。いろいろな意味が連想されると思いますが、そこは視聴者の皆さんの想像にお任せしたいと思います。
−−一昔前のような独特な作画スタイルですが、狙いは?
作画のスタイルに関してはキャラクターデザインであるすしお君の嗜好(しこう)が強く出ていると思います。作品のテーマや世界観を考慮してデザインしていく中で、自然とこのようなタッチに落ち着いていったのではないでしょうか。また今時では珍しい、紙に絵の具描きというアナログな背景美術も懐かしさを感じさせる一因かもしれません。
−−作品のテーマと、アニメ化するにあたり気を使っている点は?
スタッフは本当に「面白い作品を作りたい」というただそのためだけに頑張っています。まず、中島さんの脚本からして、いかに“面白い”を詰め込むかに腐心して書き上げられていて、演出チームがそれを映像として具現化するために知恵を振り絞って絵コンテにし、それに応えるべく現場チームが死に物狂いで映像作品として仕上げています。そこまでスタッフが頑張ってしまうのは、やはり頑張れば頑張るほど作品が面白くなるという危険な魅力にあふれているからでしょうか。
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
まだ制作の真っ最中、一番大変なことはここから先に待っているはずです。それを思うとさすがに楽観的な気持ちにはなれないですし、おそらく自分が関わったテレビシリーズ作品の中でも一番大変な作品になるのではないかと思います。しかし、それに挑む価値のある作品なのは間違いないです。
−−今後の見どころを教えてください。
「キルラキル」の神髄は後半です。シナリオの打ち合わせでも、前半のころはまだ笑って読んでいられたんですが、物語が終盤に進むにつれて自分の顔がだんだん青ざめていくのがはためにもよく分かったらしいです(笑い)。シナリオの本気に現場がどれだけ応えられるのか、最後まで見届けてください。
−−ファンへ一言お願いします。
怒涛(どとう)の展開を繰り広げる映像作品を指して“ジェットコースターのような”という形容がありますが、「キルラキル」はもう心臓に悪いレベルのジェットコースターかもしれません。なので「この勢いは無理!」という方もいらっしゃると思います。しかし、前半を見て、気になるキャラが1人2人でも見つかった方はこのジェットコースターに最後まで乗っかってみてください。かつてない疾走感と興奮を味わえるかもしれませんよ。
トリガー代表取締役 大塚雅彦
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