人気シリーズ「トランスフォーマー」のマイケル・ベイ監督がプロデュースしたアクションアドベンチャー映画「ミュータント・タートルズ」(ジョナサン・リーベスマン監督)が7日に公開される。「ミュータント・タートルズ」は、化学物質によって人間のような姿に変えられたカメの忍者グループが、悪の手から街を守る姿を描く。1984年にアメリカンコミックとして誕生し、アニメや映画、ゲーム化されてきた。ベイ監督が関わっているだけに大迫力のアクションシーンで、ニューヨークの下水道に住むヒーローたちの活躍をダイナミックに演出している。
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犯罪組織フット軍団が暗躍するニューヨーク。ある日、チャンネル6のレポーターであるエイプリル(ミーガン・フォックスさん)は、何者かがフット軍団の犯罪を阻止するのを目撃する。映像に収めることができなかったため上司のトンプソン(ウーピー・ゴールドバーグさん)にも相手にされないが、数日後、フット軍団が地下鉄の駅を襲撃しているところにエイプリルが駆けつけると、再び軍団と戦う者たちが登場。あとを追いかけ撮影に成功したエイプリルが見たのは、身長180センチで人間の言葉を話すカメ(タートルズ)だった……という展開。
ノリのいい人間の姿をしたカメたちがニューヨークを救うというストーリーだけに、小難しいことは考えず、アクションの痛快さに身を委ねて見るタイプの映画だ。しかもベイ監督と「タイタンの逆襲」(2012年)のジョナサン・リーベスマン監督のタッグと聞けば、映画好きなら納得がいくはず。とにかく頭を空っぽにして世界観に浸り、楽しんだもん勝ちだ。90年代には日本でもテレビアニメが放送されていたが、あの時のタートルズの可愛さはどこへやら。見た目はかなりヘビーだが、物語が進んでいくうちになぜか愛着が湧いてくるから不思議だ。ちなみに、随所にちりばめられた日本的な要素は、あまりにも奇妙な日本観になっているものの、今作の設定自体がぶっ飛んでいるため妙にマッチしていて面白い。アクションはさすがの迫力で、巨大な建造物が崩れていくシーンなどのスピード感は気持ちいい。タートルズがラップを刻むところは、クオリティーの高さに驚いた。7日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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