ヴィン・ディーゼルさんとポール・ウォーカーさんが天才的ドライバーに扮(ふん)し大活躍するヒットシリーズ最新作「ワイルド・スピード SKY MISSION」が17日から全国で公開される。2001年に始まったシリーズも、早いもので今作が7作目。撮影期間中に急逝したウォーカーさんが遺した最後の作品となる。どうまとめるかが懸念されたが、「よくぞここまで」と感嘆せずにいられない仕上がりだ。一足早く封切られた米国では、公開2週目で興行収入2億ドル(約238億円)を突破する大ヒットとなっている。
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前作で、オーウェン・ショウ(ルーク・エバンスさん)率いる国際犯罪組織を壊滅させたドミニク(ディーゼルさん)は、ブライアン(ウォーカーさん)やその家族と米ロサンゼルスで平和な日々を送っていた。ところがその平穏は、オーウェンの兄デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサムさん)の出現によって破られる。弟の復讐(ふくしゅう)に燃えるデッカードは、ドミニクの仲間の命を狙い……というストーリー。
弟のあだ討ちに燃えるデッカードと、その悪らつぶりに怒りにかられるドミニクたち。そこに、別の犯罪組織による誘拐事件がからみ、事態は複雑化していく。公道でのカーチェイスはもちろん、今回は、車が空を舞う仰天かつ爽快なシーンもある。ドミニクらの車5台が砂漠地帯の一本道を駆け抜けるシーンでは、その美しさに見とれたほどだ。ゲストも多彩で、「エクスペンダブルズ」シリーズ(10年、12年、14年)での頼れるナイスガイぶりがすっかり定着していたステイサムさんが、大胆な悪役を演じているのが新鮮で、カート・ラッセルさんが演じる“ミスター・ノーバディ”も映画のいいアクセントになっている。監督は、3~6作目を手掛けたジャスティン・リン監督に代わって、「ソウ」(04年)や「死霊館」(13年)などの作品で知られるジェームズ・ワン監督が務め、ミシェル・ロドリゲスさん、ジョーダナ・ブリュースターさん、ドウェイン・ジョンソンさんらおなじみのメンバーが勢ぞろいしている。実は映画を見る前、一部の「泣ける」との声に半信半疑だったが、実際に作品を見て、ストーリーのよさもさることながら、ワン監督の心憎い演出に、「それは反則だよ」と私もまた泣いてしまった。17日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションをへてフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。
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