女優の寺島しのぶさんが出演する映画「シェル・コレクター」(坪田義史監督)が、27日公開する。映画は、ピュリツァー賞受賞作家のアンソニー・ドーアさんによる同名小説が原作。寺島さんは、リリー・フランキーさん演じる主人公、盲目の貝類学者の前に突然現れ、その運命を翻弄する画家を演じている。今作では再びヌードも披露し、官能的な美しさで魅了する寺島さんに、日々実践しているエクササイズや美容法を聞いた。
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寺島さんは、2012年9月に第1子となる男児を出産。映画では、以前と変わらぬスレンダーな体形が映し出されるが、「出産後、母乳をあげても、なかなか体重が減らなかったんです」と苦笑する。
エクササイズは、「産後1年たって、ようやく体が元に戻ってきたころ」に再開。現在は、月1回の筋力トレーニングと週3回のヨガをやっているといい、「やはり野放しにしていたら、それなりの40代の体形になってしまうと思うので。やると決めたら、体に発破がかかるというか。見られる仕事なので、細胞にいい聞かせて」と気合も大切だと語る。
一方で、食事は「食べたいものを食べる」のが寺島さん流。しかし、健康のために「スクイーズジュースと酵素シロップを飲む」ことを毎朝の日課としており、「ジュースは、小松菜とニンジン、リンゴを入れるのがテッパン。あとは、そのときどきで、ブドウやパイナップルを加えたり。酵素シロップは炭酸水で割ったりして飲んでいます。それを夫と息子にも飲んでもらうのが朝の行事」と家族にも心を配っている。
そのかいもあってか、自身、「肌トラブルもあまりないですね」と話す寺島さん。美しいヌードを、白くなめらかな肌が一層引き立てているが、スキンケアは「特別なことはあまりしていません。乾燥しやすいので、保湿は心掛けていて。ここぞ、というときには化粧水パックをします。でも、あまりやりすぎると肌を甘やかしてしまうので、撮影前とか……」と意外なほどシンプルだ。
ボディーケアも「撮影の2週間前からクリームを体中にたっぷり塗りますけど、普段は……」と明かし、「ガサツなんですよね、そこらへんは。すみません」と笑う。「やはり年齢を重ねて、確実に肌は変化していますよ。そこを、撮影前になんとか必死に……」と語りつつも、頑張り過ぎないのが寺島さんの美容法だ。
次回は、映画の魅力や撮影の舞台裏を聞く。
<プロフィル>
てらじま・しのぶ。1972年12月28日生まれ、京都府京都市出身。92年文学座に入団し、96年の退団以降は、舞台、テレビ、映画など多方面で活躍。2003年、映画「赤目四十八瀧心中未遂」と「ヴァイブレータ」で第27回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ国内外の映画賞を多数受賞。10年公開の映画「キャタピラー」では、日本人としては35年ぶりに第60回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀主演女優賞)受賞という快挙を成し遂げた。そのほか、映画では「単騎、千里を走る。」(06年)、「愛の流刑地」(07年)、「千年の愉楽」(13年)、「R100」(13年)、「蜩ノ記」(14年)、「サベージ・ナイト」(15年)など話題作に出演している。NHK連続テレビ小説「あさが来た」、dTVドラマ「裏切りの街」に出演中。4月6日から上演される舞台「アルカディア」への出演も決定している。
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