元サッカー女子日本代表の澤穂希さんが28日、東京都内で行われた母・満壽子(まいこ)さんの初エッセー「チャンスの波に乗りなさい」(徳間書店、1200円・税抜き)の発売記念イベントにゲスト登場。昨夏ベガルタ仙台に勤める辻上裕章さんと結婚したばかりの穂希さんは、「今は自分の生活がバタバタしているのですが、落ち着いたら仙台の方にもいい温泉がたくさんあるので、(母と)時間を見つけて一緒に行けたら」と笑顔で話した。
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本のタイトルにかけて、報道陣から「結婚も『チャンスの波に乗りなさい』と言われた?」と聞かれると、穂希さんは苦笑しながら「自分の判断で決断しました」と語り、「結婚と引退も、自分で決めてから伝えました。事前に相談はないです」とコメント。一方の満壽子さんも、穂希さんが選手時代から「本人任せ。自分で体験したことは、自分で解決するしかない。それだけ強い子でしたから。見守るだけでした」と語っていた。
「チャンスの波に乗りなさい」は、穂希さんの幼少期や思春期、ワールドカップ優勝、結婚、引退など、満壽子さんの目から見た舞台裏を、自身がかけてきた言葉とともに回想。母と娘の秘蔵写真や、対談なども収録されている。
イベント終了後、サッカー女子のリオ五輪アジア最終予選が29日から開幕することについて聞かれた穂希さんは、「新しいチームだし、2枠という簡単な出場権ではないと思っているので、みんなの中で不安もあると思いますが、なでしこは切羽詰まったときに力を発揮する強いチーム。あまり気負いすることなく、みんなで力を合わせて頑張ってもらえたら。私も現地に行って、みんなの後押しをしたい」といい、穂希さんの背番号・10番を引き継ぐ大儀見優季選手にも「あまり10番ということを重く考えず、彼女らしいプレーを見せてくれたら。点を取って日本を勝利に導いてほしいなと思います」と期待していた。