AKB48高橋みなみ:卒業あいさつ全文 「私は幸せでした」

横浜スタジアムで卒業コンサートを行う高橋みなみさん(C)AKS
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横浜スタジアムで卒業コンサートを行う高橋みなみさん(C)AKS

 アイドルグループ「AKB48」初代総監督の高橋みなみさんの卒業コンサートが27日、横浜スタジアム(横浜市中区)で行われた。高橋さんのカラーでもあるピンクのサイリウムが会場を埋め尽くす中、高橋さんは、ファンやスタッフ、家族やメンバーへの感謝を語り、「努力は必ず報われると、卒業したこの先、必ず証明します。それがAKBにできる私の恩返しです」とメッセージを残し、「秋元(康)先生、こんなに最高のグループを作ってくださりありがとうございました。私は幸せでした」と大粒の涙を流しながら、あいさつした。

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 高橋さんの卒業コンサートは「祝 高橋みなみ卒業“148・5cmの見た夢”in 横浜スタジアム」と題して、開催され、約3万人のファンが駆けつけた。コンサートには、前田敦子さんら卒業メンバーも出演したほか、高橋さんは「SKE48」「NMB48」「HKT48」「NGT48」らと「会いたかった」「フライングゲット」などの人気曲や、高橋さん、小嶋陽菜さん、峯岸みなみさんによるユニット「ノースリーブス」の曲、アンコール3曲を含んだ全31曲に登場しパフォーマンスした。また会場では、高橋さんが今秋にソロファーストアルバムを発売することも発表された。

 ◇高橋さんが卒業コンサート中に行ったあいさつの全文

 これなんですね。みんなが最後に見てきた景色が。

 私が人生で一番、初めて一生懸命になったことがAKB48でした。14歳から10年間。今24です。いろいろなことがありました。楽しかったことつらかったこと。たくさんのメンバーとの出会い、その数の別れ、取り残されていく自分。いっぱいいっぱい泣きました。「つらいなら辞めればいい」。一度母に言われたことがあります。その時に辞めなかったのはAKBが大好きだったからです。

 AKBでもがいている自分が好きでした。メンバーとみんなとずっといたいと思っていました。でも、それではいけないと知りました。好きだからこそ、前に進まなければいけない。そう教えてくれたのは先に卒業していった仲間たちの背中でした。私もまだやってみたいことがたくさんある。自分も試してみたい。だから、10年を振り返るのは今日で終わりにしたいと思います。前に進もうと思います。

 自分の無力さに苦しくてへこたれることもたくさんあると思いますが、後ろを振り返れば、たくさんの仲間たち、後輩たちがいる。その子たちによい背中を見せたい。だから、ここで約束させてください。私、高橋みなみは、努力は必ず報われると、卒業したこの先、必ず証明します。それがAKBにできる私の恩返しです。

 いつだって、やさしい声をかけてくれる皆さんの温かさに10年間支えられました。皆さんの声がなかったら、ここには私はいないと思います。こんな寒い中、来てくださった皆さん、48グループを愛してくださっている皆さん、本当にありがとう。そして、いつも私の長い話を聞いてくれていたメンバー、本当にありがとう。舞台チーム、こんなにすてきな場所を用意してくれてありがとう。衣装メークチーム、いつもすてきな衣装を作ってくれて、私たちをアイドルにしてくれて本当にありがとう。メーキングムービーチーム。いつも邪険にしてごめんなさい。みんながよい絵を撮ってくれるから思い出がいっぱいです。ありがとう。スタッフマネジャーチーム。変な人ばっかりです。一生懸命頑張ってくれているみんなが大好きでした。本当にみんなありがとう。

 そして最後に秋元先生、こんなに最高のグループを作ってくださりありがとうございました。私は幸せでした。

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