東出昌大:映画「聖の青春」で羽生善治役に 本人眼鏡で役作り 

映画「聖の青春」で羽生善治を演じる東出昌大さん(右)と羽生さん(C)2016 「聖の青春」製作委員会
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映画「聖の青春」で羽生善治を演じる東出昌大さん(右)と羽生さん(C)2016 「聖の青春」製作委員会

 俳優の東出昌大さんが、俳優の松山ケンイチさん主演の映画「聖の青春」(森義隆監督)に出演し、プロ棋士の羽生善治さんを演じることが17日、明らかになった。東出さんは、羽生さん本人が1996年に史上初の7冠達成時に実際にかけていたものを拝借して撮影したといい「眼鏡をご本人からお借りできたことが、大変ありがたく、幸運でした。あとはすべて『見てからのお楽しみ』です」とメッセージを寄せている。

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 映画は、作家の大崎善生さんのノンフィクション小説「聖の青春」(角川文庫、講談社文庫)が原作。難病を抱えながらも将棋に打ち込み、「東の羽生、西の村山」と称されるなど羽生さんのライバルとして活躍しながら難病のため29歳の若さで亡くなった村山聖(さとし)九段(松山さん)の生涯を描いた作品。

 東出さんは「とにかく素晴らしい原作と脚本で、現場に入る前からこの作品に携われることに大きな幸福感と闘志を抱いていました」といい、主演の松山さんとの共演に「元々、尊敬する大先輩だったので、松山さんとのお芝居の中で過ごせた時間が自分の宝になりました」と話している。

 羽生さんは「(小説が)映画化されると聞いて、彼の存在の大きさを感じました」といい「自分も出てくるので気恥ずかしいところもありますが東出さんに演じていただいたのはとても名誉なことだと思っています。将棋を知らない人たちにも楽しんで感じて見てほしいと思います」とコメント。

 森監督は「いまだ現役で棋界のトップを走る羽生さんを演じるということは、どんな俳優にとっても大きな重圧だ」と話し、「羽生さんへの心の底からの尊敬を足場にし、たたずまい、所作、棋譜、精神性まで徹底した研究に研究を重ね、実際に羽生さんと対戦してきたプロ棋士たちも納得の若き羽生像を作り上げました」とコメントしている。

 映画では、10代の聖を大阪に引取り、共同生活をしながら支えた師匠・森信雄役でリリー・フランキーさん。、母の村山トミ子役で竹下景子さん、 弟弟子の江川役で染谷将太さんのほか、安田顕さん、柄本時生さん、北見敏之さん、筒井道隆さんらも出演する。映画は今秋公開予定。

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