関根勤:緊急手術後の心境語る 「運がいいと思った」

女子ゴルフの国別対抗戦「インターナショナル・クラウン」のWOWOWナビ番組でナレーションを務める関根勤さん
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女子ゴルフの国別対抗戦「インターナショナル・クラウン」のWOWOWナビ番組でナレーションを務める関根勤さん

 21日から米イリノイ州で開催され、WOWOWが生中継する女子ゴルフの国別対抗戦「インターナショナル・クラウン」のナビ番組でナレーションを務めるタレントの関根勤さんが、5日に東京都内で取材に応じた。大のゴルフ好きとして知られる関根さんに、大会の見どころや注目選手、そして4月に冠動脈狭窄(きょうさく)が発覚して緊急手術を行ったその後の状況などを聞いた。

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 ◇見どころはチーム戦 フレッシュな顔ぶれに「ドキドキ」

 「インターナショナル・クラウン」は2014年に新設され偶数年に開催される女子ゴルフ世界一を決める対抗戦で、今年で2回目。今大会は日本のほか韓国、米、オーストラリア、台湾、タイ、イングランド、中国が出場。日本チームは野村敏京選手、宮里美香選手、渡邊彩香選手、鈴木愛選手が代表として出場する。大のゴルフ好きとして知られる関根さんは9日に放送される「女子ゴルフ国別対抗戦インターナショナル・クラウン 観戦ナビ」でナレーションを担当する。

 収録を終えた関根さんは、「日本のメンバーがフレッシュでいいのでドキドキしてきました」と日本チームへの期待を表現。「宮里さんは英語も堪能だし、キャプテンとして頑張ってほしい。野村さんは実力が実証済みで、イケイケな感じが彼女のゴルフにはある。渡邉さんはバーディーの数が日本でも多いので期待するし、鈴木さんは強気(が魅力)。パターも強気で打っていく」と各選手の魅力を熱く語る。

 大会の見どころのひとつに、関根さんはチーム戦を挙げる。「いつもは1対1で戦っているけど、(大会では)一緒にラインを読み合ったり。ライバル同士が仲間になるというのがいいですよね。普段は見られないこと」とその理由を語り、「団体戦って盛り上がるんですよ。チーム戦の方が(選手たちの)勝ちたい気持ちが集結するんじゃないですかね」と説明する。日本以外の注目チームは韓国。「どこまで調子をそろえて来るか……。韓国は怖いですよね。(いい選手が)そろってますね」といい、注目選手は米のレクシー・トンプソン選手、と関根さん。「生で見てみたいですよね。スウィングも美しい」と目を輝かせて語る。

 ◇病気は「キツネにつままれた感じ」 “緊急手術”後の状態は……

 自身も、今でも週に1度はコースに出る、という関根さん。実は、今が絶好調で、「ここ5、6年で一番(飛距離が)飛んでいるんですよ」とうれしそうに明かす。一時は筋力が落ちてしまい、「アイアンも打てなくなっちゃって」と落ち込んでいたが、そこから回復。その影には、“孫パワー”があったという。娘の麻里さんが15年11月に第1子女児を出産し孫ができた関根さんは、「孫を毎日『高い高い』をして」いるといい、「3キロ(の孫)が、少しずつ、8キロになっていくわけですよ。それを、毎日『高い高い』とやっているうちに(筋力がついた)」と思わぬ“孫効果”を顔をほころばせて語る。「それにプラスして、今は“抱っこしてスクワット”もやってるんですよ」と関根さんは笑う。今では関根さんと妻、麻里さん、麻里さんの夫で韓国人歌手のKさんの4人で練習場に行くこともあるといい、「楽しいです」と喜ぶ。

 快活に笑う関根さんだが、4月には情報番組の検診ロケで心臓の血管が詰まる可能性がある冠動脈狭窄が発覚、突然死の可能性もあるという事態にも陥っていた。病気は「ギリギリ自覚症状が出てなかったんですよ」といい、親友の小堺一機さんと「軽い企画だと思って」受けた検査で発覚。病状は「62歳の人を無作為に100人集めたら、下から4番目に悪い」というほど切羽詰まった状態だったと明かす。関根さんは「放っておいたら、最悪倒れてるんですよ。最悪の最悪はその場で死んじゃう、という状態」と振り返り、「自覚症状がなかったので、キツネにつままれた感じ」と当時の心境を語る。

 とはいえ、病気からも回復し、今では「なんともないです。すごい元気です」と関根さん。病気の爪痕を感じさせないほど元気な様子だ。「手術と聞いて、最初はプレッシャーを感じました。でもすぐ考えなおして、運がいいなと思った。普通なら倒れたりしてから(手術を)受けるのに、ギリギリ自覚症状が出る前で。いずれ手術しなきゃいけないことが事前に分かったから」と関根さんは胸の内を語り、「小堺くんと友達でよかった(笑い)」と冗談めかして笑う。

 病後は特に生活に変化はないが、食事面ではやや意識が変わったという。「おからとか、野菜を多めに。魚と肉の対比も1対1にして。食事のことは少し考えますけどね」と変化を語る。放置していると心筋梗塞で倒れるリスクが極めて高いという危険な状態からの復活。心境の面での変化を聞いてみると、「きっと、苦しくて倒れていたら、(術後は)『第二の人生!』とか『おまけの人生!』とか思えるんでしょうけど。そのままスッと(術後に)来ちゃったから、危機感を感じてないんですよね」と湿っぽさはみせず、いつも通りの笑顔でほがらかに語る。

 そんな関根さんに、最後に改めてゴルフの魅力を聞いてみると、少考ののち、「プレーしないと、将棋と同じなんですよね。自分がやらないと面白さが分かりにくいんですよ」と悩みつつも、「(米の)タイガー・ウッズのようにカリスマ性のある選手を見て。歩くところやガッツポーズするところを見たい、という選手を見つけていただければ」と“ゴルフ初心者”へのアドバイスも。「でも、なるべく(ゴルフを)かじってほしいんですよね。そういう意味では、プレーをしやすくする環境を整えてほしいですね」と笑顔で語った。

 ナビ番組「女子ゴルフ国別対抗戦インターナショナル・クラウン 観戦ナビ」は9日午後12時45分からWOWOWプライムで放送。国別対抗戦「インターナショナル・クラウン」は21~24日にWOWOWライブなどで連日生中継される。

 <プロフィル>

 せきね・つとむ。1953年生まれ、東京都出身。TBS「ぎんざNOW」の素人コメディアン道場で初代チャンピオンとなり74年12月に芸能界入り。デビュー後の75年から「ラビット関根」の芸名で活躍。その後、本名の「関根勤」に戻り活動、現在に至る。バラエティー番組を中心に、テレビ・ラジオ、CM、舞台など幅広く芸能活動を行っている。

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