ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
「ポケットモンスター」の新ゲームアプリ「ポケモンGO」の国内サービスが22日、スタートした。先行配信した米国や欧州では熱狂的にプレーされ、その人気ゆえに多くの問題を起こしたこともあり、各メディアで大きく取り上げられている。どんなゲームなのか、早速実際に体験してみた。
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「ポケモンGO」は、「位置情報ゲーム」と「ARゲーム」を組み合わせ、ポケモンの世界観を再現したゲームアプリだ。スマートフォンの「Playストア」から「ポケモンGO」を無料でダウンロードし、インストールすると約1分で終了。アプリのアイコンを押して起動する。プレーするにあたりgmailのアドレスが必要になる。本来は「ポケモントレーナークラブ」のアカウントを使ってもログインできるが、22日現在では、サービスが混雑しているため新規アカウントが作成できない状況だ。利用規約に同意するとゲームがスタートする。
するとスマホの画面に周囲の地図が表示され、おなじみの「ヒトカゲ」「フシギダネ」「ゼニガメ」の3匹のポケモンが出現した。このうちの1匹をタップするとポケモンを捕まえられるのだが、今回は「最初のポケモンを何度かスルーすると、ピカチュウが出現する」というインターネットのうわさを試すべく、3匹のポケモンをわざとスルーしてみる。何度かスルーすると4匹目のポケモンとしてピカチュウが出たので、ビックリしながらもすぐにタップした。
するとカメラを通じて現実世界の風景をバックに、あのピカチュウが本当に出現した。見慣れた通勤路のビル街をバックにピカチュウが動いており、思わず大興奮してしまった。気を取り直して画面をスワイプすると、おなじみのモンスターボールが投げられるのだが、1回目は外れ、2回目も外れてしまう。「しまった! モンスターボールは残り何個あるのだろう」と心配した3回目。「NICE」の文字が表示されて、ピカチュウを捕まえることができた。
最初のポケモンをゲットすると、プレーヤーはポケモントレーナーと認められ、ハンドルネームを付けることが可能になる。ひらがなは使用できず、英数字のみとなるのだが、入れたハンドルネームは既に使われているらしく、入れ直しになった。世界各地でサービスが始まっているので、自分のあだ名など短いハンドルネームを探すのは大変なようだ。あきらめて長めのハンドルネームを考えて打ち込むと、やっと承認された。ここまでがチュートリアルになる。
ここからはプレーヤーは、スマートフォンに表示された地図を見て、歩き回るのが基本行動となる。地図の各所に表示される「ポケストップ」に近づき、ターゲットのマークが表示されたら画面をタップ。すると「ポケストップ」が大きく表示されるので、左右にスワイプすると、「モンスターボール」などのアイテムが手に入る。こうして「ポケストップ」を探して歩き回っている道中にポケモンが出現し、モンスターボールを投げて「ゲット」する……という流れになる。ポケモン出現時は、スマートフォンが突然振動する。また「ポケストップ」で手に入る「タマゴ」をふ化させるには、2キロや5キロなど決まった条件の距離を歩くことが必要だ。
「ポケストップ」で手に入る「モンスターボール」は、課金アイテムとしても売られているが、「ポケストップ」で簡単に手に入る。捕まえづらいポケモンもいるため、なるべく「モンスターボール」をためておくことが重要になる。ポケモンを捕まえていくと、ポケモントレーナー(プレーヤー)の経験値が上がり、レベルがアップする。レベルが上がれば、より強いポケモンに遭遇でき、「ポケストップ」でもより強いアイテムが手に入るという仕組みだ。まずはプレーヤー間の陣地「ジム」の争奪戦に参加可能になるレベル5が目標となる。
プレーして感じたのは、テレビゲームのエンタメ性に、オリエンテーリングを融合させた“野外スポーツ”に近いということ。各所で言われていることだが、熱中症や歩きスマホによる事故などはくれぐれも気をつけたい。また外でスマートフォンを触るため、画面の明るさもアップさせる必要があるし、カメラ機能も使うとバッテリーの減りもさらに早まる。長時間のプレーは避けて、自分の体力も考えしながら遊ぶのが得策と言えそうだ。
一方で「ポケモンGO」が、人々の運動不足の解消を手伝ってくれそうなことも触れておきたい。また「ポケストップ」は、各地の名所や旧跡、モニュメントだったりする。神田にある会社の近くだと「日本野球発祥の地」の石碑や、学士会館などが「ポケストップ」になっていた。身近な町の景色を見直し、思わぬ再発見につながるケースもありそう。
メディアの報道が白熱し、何かと騒動ばかり報じられる「ポケモンGO」だが、これだけ世界中の人々を熱狂させるコンテンツが出現したのは久々。今後の動向に注目したい。
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