中国の人気マンガが原作のテレビアニメ「銀の墓守り(ガーディアン)」に出演中の声優の福山潤さんと斉藤佑圭さん。ゲーム好きの高校生・陸水銀(リクスイギン)が、何者かに連れ去られた陸怜(リクレイ)を救うため、遺産を受け継いだ100億の課金プレーヤーとして全世界の命運をかけたゲームの世界へ飛び込んでいく……というストーリーで、福山さんが主人公・陸水銀、斉藤さんがヒロイン・陸怜を演じている。福山さんと斉藤さんに、日中両国で注目を集める同作の見どころやアフレコの様子などについて聞いた。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
――自身が演じるキャラクターの印象は?
斉藤さん 陸怜は、今まで私が演じてきたキャラクターとはちょっと違う。正統派で完璧なヒロインは、あまり演じる機会はありませんでした。できるのだろうか?と不安もよぎったのですが、現場で福山さんをはじめいろいろな方と一緒に演じる中で、方向性が定まりました。
福山さん アニメやマンガでは、本人の個性がしっかりしているよりも、まわりの個性豊かなキャラとの対比で成り立っている主人公っていますよね。陸水銀もそれに近いキャラクターなのかもしれません。まわりの皆さんが濃いんですよ。ストーリーは王道感があります。こういう安心感のある王道の作品は初めてかもしれませんね。
――お互いの印象を教えてください。
福山さん 過去に1、2度お会いしたことはあるけど、がっつり仕事をするのは初めて。うるさい僕についてきてくれる心強いパートナーです。
斉藤さん 私は、福山さんのご活躍をずっと見ていたので、最初は「あっ福山さんだ!」となりました。失礼があってはいけないという気持ちはあるのですが、お芝居ではそういうわけにはいかない。それに、福山さんは現場の雰囲気作りが素晴らしいんですよ。現場が明るくなるんですよね。
福山さん 現場をいい空気にしたいですね。これから出演者がどんどん増えていきますし。
――監督や音響監督にアドバイスされたことは?
福山さん 二枚目すぎると言われました(笑い)。ダメなんですけど、ちょっとうれしいかった。若手の時は、格好よくしようとしても、なかなかできなかったので。
――同作は中国で日本語版と中国語版が配信されます。
福山さん この仕事を始めた時は、世界で見てもらうことは考えていなかった。ただ、海外でも僕らの声で作品を楽しんでいただいてるファンもいらっしゃいます。言葉の壁を越えて楽しんでいただけることには感謝しかありませんね。中国のファンからお手紙をいただくこともあるんですよ。今回は中国のマンガが原作なので、中国のファンがどのように感じていただけるか楽しみです。
斉藤さん 不安がありつつ、楽しみですね。私は海外に行ったことがないんです。そろそろパスポートを取ろうかな?
――アニメの今後の見どころは?
斉藤さん まさか!?という展開もあるので、注目してほしいですね。
福山さん 語弊がある言い方かもしれませんが、遊ばせてもらっているという感覚もあります。作っている方も楽しんでいる作品ですので、ぜひ楽しんでください。アニメは世相の影響を受けるもの。このアニメも今の中国の状況に影響を受けているところがあるかもしれません。
――今後、挑戦したいことはありますか?
福山さん 若い時は、こういう役をやりたい!というのがあったけど、今は漠然とおじいちゃんになった時に魅力的なおじいちゃんをやりたい……と考えているくらいです。できる範囲のことは、何でもやっていきたいんです。
斉藤さん 人を罵倒するような敵役を極めたい。それと、歴史が好きなので、歴史ものにもっと関わりたいです。
「銀の墓守り」はTOKYO MXで毎週土曜午後9時に放送中。
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