ピース又吉直樹:初の恋愛小説「劇場」は体験談? 「主人公は僕ではないが、僕でもある」

著作「劇場」の発売記念お渡し会の前に会見した又吉直樹さん
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著作「劇場」の発売記念お渡し会の前に会見した又吉直樹さん

 お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが11日、博品館劇場(東京都中央区)で、自身初の恋愛小説を書籍化した「劇場」(新潮社)の発売記念お渡し会前に会見した。書かれている内容は体験談かと聞かれると、又吉さんは「全く知らない話を書いたわけではない。主人公は僕ではないが、僕でもある。(ヒロインの)女の子もそう」とけむに巻いた。

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 タイトルの「劇場」に引っかけて「博品館劇場」でイベントが開かれた。又吉さんは「恋愛が体験談か?というのはよく聞かれる質問で、(後から)記事を見ると(小説が)自分の恋愛のことになっていたりする」とぼやきながらも、「(小説が)僕の話といえばうそになっていますが、僕の経験は入っているわけで、どちらともいえない」と説明した。

 「劇場」は、高校卒業後に演劇の成功を夢見て上京した劇作家の永田と、同じく上京して女優を目指す女子大生の沙希の2人の物語。原宿で出会った2人は、下北沢の沙希の部屋で一緒に暮らし始めるが、永田は仕事も劇団もうまくいかない状況に陥る。沙希は優しく永田を見守り、永田は自分の居場所を見つけたように思えるが、沙希の優しさはやがて永田を苦しめる……というストーリー。208ページで1300円(税抜き)。

 次作の構想について、又吉さんは「小説は自由度が高くていろいろなことが表現できる。継続してやりたい。(次も)必ず書きたいと思っている。テーマや構想はいくつかあるものの、小説にするか、エッセーやコントも含めて検討している段階」と語った。

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