俳優の山田孝之さんが17日、東京都内で行われた主演映画「映画 山田孝之3D」(松江哲明&山下敦弘監督)の公開記念舞台あいさつに登場した。映画に友情出演し、この日のイベントの司会を務めた芦田愛菜さんに「今の山田さんにとって賞を取るのが目的で映画を撮るという気持ちはないと思うんですけど、今後そういう気持ちになることは?」と聞かれると、山田さんは「いえ、賞のことしか考えてません」ときっぱり。「まずは日本アカデミー賞に呼んでもらって。(俳優を)18年やっていていまだに声がかからない。なんとしてでも、どんな手を使ってでも賞を取りたいと思います」と力強く語り、会場の笑いを誘った。
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この日、芦田さんが「気になった質問」として、イベントに同席した山下監督に山田さんの魅力を問う場面も。山下監督は「山田君に見つめられて説得されると、その瞬間は正しいと思うんですよ。でも、その帰りに『なんかおかしいな』って気づくんですけど……。半径5メートルぐらいにいるときはそれがすべて正しいと思わせる“山田力”というか。そこが山田くんが持ってるパワー」と語り、芦田さんも「(それは)感じました。引き込まれるというか」と納得していた。
映画は、山田さんが「カンヌ映画祭」に向けて映画製作に取り組む過程に密着したドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」(テレビ東京系)をきっかけに生まれ、ドラマにも登場した芦田さんが友情出演している。イリュージョンのような言葉と映像で、山田さんの思考に“ダイブ”するような体験ができるという異色の3Dドキュメンタリーで、本年度のカンヌ映画祭への「正式応募」も果たしている。
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