プロ野球を昨年引退した広島東洋カープの元投手・黒田博樹さんが、20日に発売される女性ファッション誌「Harper’s BAZAAR(ハーパーズ バザー)」の日本版(ハースト婦人画報社)9月号の特別版で、表紙に抜てきされたことが14日、明らかになった。同誌の特別版で日本人の男性が表紙を飾るのは、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんに続き、2人目。黒田さんは、米大リーグ・ヤンキース時代に過ごしたニューヨークで撮影に臨んだ。
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「ハーパーズ バザー」は、1867年、米国で初めてのファッション誌として誕生した歴史ある雑誌の日本版。9月号は通常版と、特別版があり、黒田さんが表紙を飾った特別版は、数量限定で発売される(ともに700円)。通常版、特別版を通じてスポーツ関連の著名人が表紙を飾るのは初めて。黒田さんは誌面にも登場し、愛用しているファッションブランド「メゾン・マルジェラ」の洋服をクールに着こなした姿や10ページのロングインタビューなどが掲載される。
黒田さんは、マルジェラの服を愛用している理由を「野球選手の体形に合う」と言い、インタビューでは普段の服装について「着ていてラクな格好が第一。Tシャツなどは、色や雰囲気が似ているものが増えたり、たまに同じものを買っていたり。色は黒や白、グレーといった地味な色ばかりを手に取ってしまいます」とコメント。「野球界でおしゃれだと思う人は?」という質問には「他の選手の私服を見る機会があまりない」と言いながらも、「(広島カープの)新井貴浩しかいないです!」と答えている。そのほか引退後の心境や、これまでの野球人生などについて語っている。
日本版の塚本香編集長は、表紙の黒田さんの姿を「まさに表紙にふさわしい男の顔。普通はモデルや女性セレブリティーがカバー(表紙)に登場するのですが、そんな時代のビューティーに負けないカッコよさを感じさせます」と絶賛している。
また黒田さんを取材した理由を「引退後、ほぼ表舞台に出てこない黒田さんにもう一度、ニューヨークを訪れてもらうことで、広島、米国、広島と二つの舞台に立った野球人生を改めて語ってもらうことができるのではないかと考えました」と説明。さらに「私が広島県人で広島カープでの彼の活躍に胸を熱くしたことが一番の理由」とも明かしている。