この「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 インタビュー」ページは「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」のインタビュー記事を掲載しています。
お笑いコンビ「男性ブランコ」の浦井のりひろさん、平井まさあきさんが、人気児童書シリーズが原作のテレビアニメ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(NHK・Eテレ)で9月6日に放送される第131話「離れん花火」に声優として出演する。浦井さんはノリ、平井さんはマサという自身をイメージしたお笑いコンビを演じる。端役と思いきや、二人を中心にしたストーリーで、コンビ愛が描かれる。普段からアニメを見るという浦井さん、平井さんにアニメへの思い、収録の裏側、コンビ愛を聞いた。
◇今も昔もアニメが好き
--普段からアニメは見る?
平井さん すごく見ます。
浦井さん 僕も見ています。子供の頃からめっちゃ見ていました。
平井さん 子供の頃は「地獄先生ぬ~べ~」とか。
浦井さん NHKだったら「忍たま乱太郎」「飛べ!イサミ」ですね。
平井さん 「アリスSOS」も。「天才てれびくん」でやっていたアニメも好きでした。
浦井さん サンテレビで朝にアニメの再放送を見たり。
平井さん 「ガンダム」や「ゾイド」も好きでした。
浦井さん 「ガンダム」だったら「機動武闘伝Gガンダム」「新機動戦記ガンダムW」ですね。
平井さん 最近だったら「転生したらスライムだった件」「鬼滅の刃」「ダンジョン飯」「僕のヒーローアカデミア」……と結構見ています。
浦井さん 僕も見ています。「ダンジョン飯」、いいですよね。
平井さん テレビアニメは30分で終わるのがいいんですね。仕事が終わった後に2時間の映画を見るのは大変ですし。
--アニメの影響もある?
平井さん アニメの世界は分かりやすいキャラも多く、タイトルも分かりやすい。伝えやすいようにできているので、勉強にもなります。
浦井さん 格好いいせりふがあったら、まねをして自分で言ってみたり。こう言ったら伝わるのかな?と知らず知らずのうちに参考にしているかもしれません。
◇リアルにアニメ化
--ゲストですが、端役ではなく、がっつり出演しています。
浦井さん 僕も最初は一、二言なのかな?と思っていました。シナリオを見てびっくりしました。
平井さん ぜひぜひ!と最初言っていたのですが、結構しっかり出演することになったので、びっくりしました。キャラクターもこんなに寄せていただけるんだ……と驚きました。
浦井さん まさか自分がアニメになるなんて! スタッフの方がすごいですよね。顔も似ていますし、髪形もリアルなんですよね。自分たちの話なんだ……と現実感が湧いてきました。マネジャーはキラキラしていてアニメ寄りなんですけど。
平井さん 僕は後頭部が長いんですけど、そこもリアルです。すごいです! あと、ある芸人が出演しています。
浦井さん 同期の中で一番早く売れた芸人です。その辺もリアルです(笑い)。
--演じる中で大切にしたことは?
浦井さん 自分を演じるので、「ナチュラルで大丈夫です」というお話がありました。キャラクターを作りすぎなくてもいいのなか?と思っていました。
平井さん 細かく修正をいただきながら、何度もトライさせていただきました。普段よりは言葉をしっかり聞き取れるようにすることを意識していました。
浦井さん 意識としては普段よりはゆっくりしゃべることですね。
平井さん 僕は普段、そこまで関西弁ではないですね。関西人以外の人がイメージする関西弁のコテコテさがなくて。
浦井さん アニメではコテコテです。その方が芸人っぽいし、一般的な関西人のイメージに近いしゃべり方になっています。そこはキャラクターっぽいところかもしれません。
平井さん 僕はここまで声優をやるのは初めてだったので、口の動きに合わせるのが難しかったです。普段のコントの時とは別のテクニックが必要なのかな? まだ一回しかやっていないけど、何となくそう思いました。
浦井さん 普段よりも感情を上乗せするくらいでちょうどいいのかも。
平井さん 「もっと明るく」とオーバー気味にディレクションをいただくこともありました。OKの時に「いただきました」と言っていただけるんですけど、ちゃんとできている感覚がなくて「大丈夫?」と不安もありました。
--二人共、声がいいと改めて感じました。
平井さん 浦井は声がいいよ。
浦井さん 平井はマスコットキャラとか合いそう。
平井さん 僕は音痴なんですね。自分の頭の中で響いている声とテレビから聞こえる自分の声が全然違うように感じて気持ち悪い。多分、モノマネ芸人さんや歌がうまい人は、そういうことがないんじゃないかな? 思った通りの声じゃないから不安になるんです。
◇けんかはしないが…
--今後も声優をやってみたい?
平井さん 僕は人外をやってみたい。虫とか怪物とか魔物もいいですね。
浦井さん 無機質な声、ロボットをやってみたいですね。「デトロイト ビカム ヒューマン」というゲームが好きなんですけど、ああいうアンドロイドを演じてみたいです。
--2人共、人間以外をやってみたいんですね。
平井さん そうですね(笑い)。せっかくアニメですし、人外もやってみたいです。
--コンビ愛を感じるストーリーです。お二人のコンビ愛は?
平井さん すてきなお話です。僕らは元々、友達から始まったコンビですし、仲はいいんです。べったりという感じではないけど。
浦井さん けんかもしないし。今回はけんかするシーンもあったので、新鮮でした。
平井さん 確かにこんな風にけんかすることはあんまりないかな。ピリピリする時もあるけど、腹が立っていることがあったら、言いますし。
浦井さん 怒鳴ったりはしない。昔からそうです。
平井さん 僕は怒っていると、はやあしになる(笑い)。
浦井さん そういう時は、何かあったか?となって、飯に行って、話し合っていますね。
--最後に放送を楽しみにしている人にメッセージをお願いします。
平井さん とてもすてきなストーリーです。子供が見てどう感じるのかな?とも思いますが、見ていただくと、感じるものがあるかもしれません。ぜひ、見てください。
浦井さん 思っていることをちゃんと伝えようというのが、根底にあるお話です。この年齢になると難しいところではあるのですが。
平井さん なかなかできないんですよね。
浦井さん そうそう。だから、子供の頃からできていれば……と思うんですよね。