アキバ中古ゲーム市況:「ラブプラス+」がV2 アニメ化で「アマガミ」急上昇

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、1~7日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

ウナギノボリ

 全国的には人気サッカーRPGの最新作「イナズマイレブン3」(DS、レベルファイブ)が大ヒットしたようですが、先週のアキバは静かでした。その中で人気を集めたのは「ブレイブルー コンティニュアムシフト」(PS3・Xbox360、アークシステムワークス)。一部で売り切れるほどの人気を集めました。店舗別オリジナル特典が付いたこともあり、中古市場でもヒットしました。

 中古のランキングは、前週に引き続き「ラブプラス+」(DS、KONAMI)がトップ。買い取りもそれなりに多かったのですが、あっという間に売れていきました。2位の「ブレイブルー コンティニュアムシフト」に続く3位は「トトリのアトリエ」(PS3、ガスト)。前作「ロロナのアトリエ」よりも勢いがあり、高回転しています。このソフトのおかげで、再びPS3が盛り上がっている気がしますね。5位に急上昇したのは「アマガミ」(PS2、エンターブレイン)。テレビアニメがスタートしたことが原因でしょうが、完全に売り切れました。1年以上前のソフトということもあり、今さら買い取りが増えることも考えにくいので、当分は品薄状態が続くでしょう。

 今週の新作ラインアップもちょっと弱いので、厳しい商いになりそう。売れそうなのは前作もヒットした:「白騎士物語−光と闇の覚醒−」(PS3、SCE)か。パッケージに印字されたシリアルコードを入力して、オンラインでもプレーできますが、前のお客さんがコードを入力しているとプレーできないので、中古ではオンラインモードは保証していません。テレホンカードなどの店舗別オリジナル特典が付く「花と乙女に祝福を−春風の贈り物−」(PS2、アルケミスト)も良さそう。嵐のCMで話題の「Wiiパーティ」(Wii、任天堂)は入荷が少ないこともあり、売り切れそう。アキバでも土日にはなくなりそうです。

◇中古ランキングは次の通り(1~7日・トレーダー調べ)

1位 ラブプラス+(DS)

2位 ブレイブルー コンティニュアムシフト(PS3)

3位 トトリのアトリエ(PS3)

4位 ゴーストトリック(DS)

5位 アマガミ(PS2)

6位 ニーア・レプリカント(PS3)

7位 龍が如く4(PS3)

8位 メタルギア ソリッド ピースウォーカー(PSP)

9位 ドラゴンクエスト モンスターズ ジョーカー2(DS)

10位 ファイナルファンタジー13(PS3)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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