注目映画紹介:「劇場版ポケットモンスター 幻影の覇者ゾロアーク」 新ポケモンのきずな描く

「劇場版ポケットモンスター 幻影の覇者ゾロアーク」の一場面。(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2010 ピカチュウプロジェクト
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「劇場版ポケットモンスター 幻影の覇者ゾロアーク」の一場面。(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2010 ピカチュウプロジェクト

 人気ゲームから生まれた劇場版アニメとして毎年夏に公開され、累計で5000万人以上を動員している「劇場版ポケットモンスター」の第13作「幻影の覇者ゾロアーク」が10日から公開される。「ダイヤモンド・パール」シリーズの完結作で、新ポケモンも登場する話題作だ。

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 「幻影の覇者ゾロアーク」は、ポケモンを使ったイベント「ポケモンバッカー・ワールドカップ」を観戦するためクラウンシティを目指す主人公のサトシとピカチュウ一行が見たこともないポケモン「ゾロア」に出合って行動を共にする。一方、クラウンシティでは、「ゾロアーク」と呼ばれるポケモンが伝説のポケモン「ライコウ」「エンテイ」「スイクン」に化けて町を破壊、20年ぶりに町に戻ってきた幻のポケモン「セレビィ」にも危機が迫っていた……というストーリー。前作までの「神々の戦い」3部作は、神と呼ばれる巨大なポケモンたちによる迫力のバトルや人間との関係が中心だったが、今作はゾロアとゾロアークの親子関係にも似たきずなや友情のドラマが描かれる。とはいえ、エンテイら伝説のポケモンらのバトルも盛り込まれ、飽きさせない作りに仕上がっているのは人気シリーズならではだろう。

 恒例のゲスト声優陣には、「未来を知る男」と呼ばれ、邪悪なたくらみのためにゾロアークを使う大企業社長コーダイ役に俳優の陣内孝則さん、ある目的でコーダイの秘書となったリオカ役にタレントの加藤夏希さん、コーダイの秘密を追う新聞記者のクルト役に俳優の塚本高史さんと3人が初参加。声優の山寺宏一さんは第1作から13年連続、タレントの中川翔子さんは10作目から4年連続の参加となる。

 恒例となったポケモンプレゼントは今回、ニンテンドーDSとソフトを映画館に持っていけば、劇中で活躍するセレビィを手に入れることができ、セレビィを9月に発売される新作ソフト「ブラック・ホワイト」を持っていけば、さらにゾロアも手に入れることができる。劇中ではピカチュウなど主役級のポケモンに交じって、脇役でさまざまなポケモンも登場しており、ゲームで遊んだ思い入れのあるポケモンが“出演”しているかどうか探してみるのも楽しみのひとつだ。全国東宝系で公開。(毎日新聞デジタル)

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