真田広之:「LOSTでかいた冷や汗の“リベンジ”」 2作目の海外ドラマ出演の思い語る

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 映画「ラッシュアワー3」(07年)や米ドラマ「LOST」に出演し、世界をまたにかけて活躍する俳優の真田広之さんが出演する米ドラマシリーズ「リベンジ」の第9話が12日、無料BS新チャンネル「Dlife」で放送される。「LOST」に続き、海外ドラマ2作目の出演となった真田さんは、「『LOST』をやったことでどこか開き直れた部分もありました」と話した。テレビシリーズのテンポの速さ、台本の出てくる遅さ、準備期間のなさを経験し、「『LOST』でかいた冷や汗のリベンジを今回、その経験を生かさせていただいた」と話す真田さんに、同ドラマに込めた思いや撮影のエピソードを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「リベンジ」は、米ABCが11年9月に放送を開始したドラマシリーズ。かつて住んでいた土地に素性を隠して戻ってきたエミリー(エミリー・ヴァンキャンプさん)は、自分の父親を破綻へと追い込み、街の有力者として成り上がった者たちを緻密な計画と仕掛けで破滅へと陥れていく……という復讐(ふくしゅう)のストーリー。初回は全米で1000万人以上が視聴し、放送開始1カ月を待たずに22話まで制作続行が決まるなどの話題を集めた。

 第9話以降、エミリーを助ける“謎の日本人投資家・タケダ”として出演する真田さんは「主人公(エミリー)の復讐を手助けする師で、心身ともに鍛えるという役」と役どころを紹介。過去の映像はあまり出てこないことから、「2人(エミリーとタケダ)の関係性、過去をいかににじませるかがテーマだった」と話し、「ミステリアスな部分も残しつつ、(物語が)どうなっても対応できるようにしていくことが課題でした」と振り返る。

 「LOST」に続き、海外ドラマへの出演は2作目となるが、「日本人のお客さんに見ていただいたときに違和感があるとか、日本で放送するのに適さないバックグラウンドではないように、最初の段階できちんと確認をしました」と出演作へのこだわりを明かす。その理由について、日本人が戸惑うような“日本人像”が描かれる海外作品が多々あったといい、「なんとかそれを自分たちの世代でクリアしたいという思いがあった」と力を込める。

 しかし、事前に押さえるところは押さえていても、現場では驚くようなことが起きることは日常茶飯事だったといい、「日本人俳優としていく以上、守らないといけないことは常に意識しますし、何かあったときに、これを見逃したら怒るだろうなという大先輩たちの顔がバーッと浮かんできて……。タイミングを見ながら変更してもらったりしました」と日本人として作品に関わる意味を話した。

 ファイナルシーズンでの初登場キャラ「道厳」として「LOST」に出演した真田さん。人気シリーズだけに、「ファンでいらっしゃる方に対しての思い、“超途中参加”というプレッシャーの両面が強かった」と振り返る。一方で「背伸びをしてもしょうがない。全部自分の持っている力は出てしまうんだから、そこで劣等感を抱くよりも、現場でとにかくベストを尽くす」という思いで撮影に臨んだといい、「二度とあるかないかも分からないし、どうせなら楽しんでしまえって」と前向きな気持ちを心がけたという。

 それでも別の課題はたくさん出てきたというが、「一作一作大事に実績を重ねて、次へつなげていくのが今は大事」と力を込める。「(海外での)パイプができていけば、一緒に(作品を)作ろうとか、国境抜きでクリエートしたり、少しでも日本映画のマーケットが広がっていけばという思いはずっとあります」と今後の展望を語った。ドラマ「リベンジ」は毎週土曜午後9時に「Dlife」で放送中。

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