ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、歴史シミュレーションゲームの定番シリーズで、6年ぶりの最新作「三國志12」(PC)です。コーエーテクモゲームスの北見健プロデューサーに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
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−−ゲームの特徴と、セールスポイントは?
「三國志」は、2~3世紀の中国における魏・呉・蜀の三国時代を背景に、劉備や曹操などの英傑の一人になりかわって中華統一をめざす、戦略級シミュレーションゲームです。
6年ぶりのシリーズ最新作となる「三國志12」では、官渡の戦いや赤壁の戦いのような不利な状況を覆すシチュエーションを体感すべく、「秘策」という大きな効果を発揮する策略を軸に、武将の個性を生かして効果を何倍にもするような仕組みを取り入れました。
本作では、数百人に及ぶ全武将のイラストを、躍動感あふれるウエストアップに一新していますので、心ゆくまで「三國志」の世界を堪能してください。
−−今作の開発のコンセプトは?
今作では、特に手軽に遊べるということにこだわりました。遊ぶのに必要なPCのスペックは、ハイパワーなグラフィックチップやディスクドライブは必要ありません。ゲーム自体も、シリーズ経験者ならば解説書を見なくてもプレーできるようにこだわっています。内政は基本的に施設を建てて武将を入れておけばよく、リアルタイムバトルの戦闘も見守りながら、好きなときにだけ命令を下すという遊び方もできるので、「初めてプレーする『三國志』」としても最適になっています。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
今作では武将イラストを従来のバストアップから、ポーズのあるウエストアップに一新しました。このポーズなのですが、考えたポーズをCG担当者へ文字で伝えるのは難しいので、開発部員がさまざまなポーズをデジカメで撮影して発注していました。「三國志」には数百人の武将が登場しますから、フロアのあちこちで変なポーズを取った人が何人もうろうろカシャカシャしていて、なんだかおかしくて仕事に集中できず、大変でした。
−−ファンへ一言お願いします。
シリーズファンの方にはお待たせしました、6年ぶりの「三國志」が完成しました。今作では「なんとなく懐かしい」という雰囲気を出しながら、新しい試みにもチャレンジしており、特に「オンライン対戦」は、シリーズにはない新しい体験ができると思います。私自身もそうなのですが、対人戦やリアルタイムバトルが苦手な方もいらっしゃるかと思います。そんな方にも楽しんでいただけるように工夫しています。無料でオンライン対戦が遊べる「対戦版」も用意しましたので、ぜひ一度触ってみてください。
コーエーテクモゲームス プロデューサー 北見健
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