ローマ人にふんした主演映画「テルマエ・ロマエ」が興行収入50億円突破と人気の阿部寛さんが今度は、愛のために生きる男を演じる。行定勲監督とタッグを組み、直木賞作家・井上荒野さんの恋愛小説「つやのよる」の映画化に主演で取り組むことが16日発表された。阿部さんは「いままでやったことがない世界観の作品を存分に味わいたい」と話し、「行定監督の妥協せずまじめに作品に取り組む、その世界にどっぷりつかって楽しみたい」と意気込んでいる。13年新春公開予定。
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「つやのよる」は、22人の男女が織り成す恋愛劇を描く。何度裏切られても献身的に愛してきた妻の艶ががんに冒された松生(阿部さん)は、艶を失うことに耐えられず自分の手で殺そうとするがそれも無理で、艶が関係を持った男たちにその死を知らせることを思いつく。松生の行動のせいで艶という女性と自分の夫や恋人、父が肉体関係を持っていたことに気付いた女性たちは困惑し……という内容。
「世界の中心で、愛を叫ぶ」「春の雪」などの恋愛映画を手掛けてきた行定監督は「原作を読んだ時に阿部寛さんのことが頭をよぎりました。不貞を犯す妻をまじめに実直に愛する姿がぴったりだと思ったからです」と話し「実際にお会いした阿部さんの印象はまさに私の思い描いていた通りでした。阿部さんの醸し出すユーモアが大好きです。それがこの映画のエッセンスになればいいなと思っています」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)
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