MD松尾のヒット解析:マリオ、ドラクエがワンツー 「黒子のバスケ」も大人気

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 お盆休みということで、新作の発売もほとんどなく、ランキングは「New スーパーマリオブラザーズ2」(3DS、任天堂)と「ドラゴンクエスト10」(Wii、スクウェア・エニックス)の“2強”が制しました。また、アニメ化でブレークした「黒子のバスケ キセキの試合」(PSP、バンダイナムコゲームス)が、女性を中心に想定をはるかに上回る売り上げを記録。予約が好調だったので、ある程度フォローはしていたのですが追いつかず品薄になってしまいました。

 全体的な売り上げでいえば、3DSの値下げがスタートした昨年の同時期に比べると、ハード部門がやや落ちるものの、ソフト部門はまずまずといったところ。昨年に比べてタイトルのラインアップは圧倒的に強化されているのですが、昨年は3DSを中心にランク外のタイトルも幅広く買われたため、結果的には同程度に落ち着いたようです。とはいえ、3DS LLも好調なので、8月全体で見ると、前年並みの実績は残せるでしょう。

 ◇今週の動き

 引き続き「New スーパーマリオブラザーズ2」と「ドラゴンクエスト10」のワンツーはほぼ確実でしょう。3位には、アニメも大ヒットした新作「化物語ポータブル」(PSP、バンダイナムコゲームス)が入るとみています。

 ◇ランキングは次の通り。(6~12日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 New スーパーマリオブラザーズ2(3DS)

2位 ドラゴンクエスト10(Wii)

3位 黒子のバスケ キセキの試合(PSP)

4位 ポケットモンスターブラック2(DS)

5位 逃走中 史上最強のハンターたちからにげきれ!(3DS)

6位 ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(PS3)

7位 ポケットモンスターホワイト2(DS)

8位 ジャストダンスWii2(Wii)

9位 デジモンワールド リ:デジタイズ(PSP)

10位 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング(3DS)

 ◇13~19日のランキング

1位 New スーパーマリオブラザーズ2(3DS)

2位 ドラゴンクエスト10(Wii)

3位 ポケットモンスターブラック2(DS)

4位 ポケットモンスターホワイト2(DS)

5位 ジャストダンスWii2(Wii)

6位 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング(3DS)

7位 黒子のバスケ キセキの試合(PSP)

8位 ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(PS3)

9位 ちびドラゴンと不思議なオーブ(3DS)

10位 デジモンワールド リ:デジタイズ(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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