錦戸亮:堀北真希と初共演 有川浩の「県庁おもてなし課」映画化で

映画化される有川浩さんの「県庁おもてなし課」の表紙とヒロイン役で出演する堀北真希さん(左)
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映画化される有川浩さんの「県庁おもてなし課」の表紙とヒロイン役で出演する堀北真希さん(左)

 アイドルグループ「関ジャニ∞」の錦戸亮さんが主演、堀北真希さんがヒロイン役を務め、人気作家・有川浩さんの小説「県庁おもてなし課」を映画化することが30日、明らかになった。錦戸さんと堀北さんは今回が初共演で、錦戸さんにとって「ちょんまげぷりん」(10年)以来3年ぶりの映画主演作となる。映画は13年5月に公開予定。

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 原作は、ドラマ化された「フリーター、家を買う。」や映画化された「阪急電車 片道15分の奇跡」など著書の映像化が相次ぎ、映画「図書館戦争」の公開も控える有川さんが、地元・高知を舞台にした小説で、雑誌「ダ・ヴィンチ」の「ブック・オブ・ザ・イヤー2011」で総合部門と恋愛小説部門でともに第1位を獲得、発行部数が20万部を突破した人気作。

 映画化にあたって、脚本に岡田惠和さん、三宅喜重監督と、11年に公開された映画「阪急電車」のスタッフが再集結した。また、キャストは高良健吾さんや関めぐみさんといった若手の実力派が脇を固める。高知県の全面協力のもと、実際の高知の景色をふんだんに盛り込んだ心温まるラブストーリーとなる。

 高知県庁・観光部に観光促進を目的とする「おもてなし課」が発足。課の中で、やる気はあるが空気の読めない若き職員・掛水史貴(錦戸さん)は、観光特使就任を要請した県出身の小説家・吉門喬介(高良さん)から徹底的にダメ出しを受ける。吉門は、掛水に「伝説の元職員に接触を試みる」ことをアドバイス。掛水は、アルバイト・明神多紀(堀北さん)を雇い、伝説の元県庁職員に大胆な発想とアドバイスを求め、彼の経営する民宿を訪ねるが、実質民宿を切り盛りしている清遠佐和(関さん)からいきなりバケツの水を掛けられる羽目に……。はたして掛水と多紀は伝説の県庁職員とともに壮大な観光構想を実現することができるのか……という展開。

 錦戸さんは「生まれも育ちも高知県の県庁職員役です。大阪出身ですが……。平凡な男が、堀北さん演じる明神さんと出会い、一人前の『いごっそう(土佐弁で快男児、頑固で気骨のある男などの意)』に成長する姿をたくましく演じられるよう頑張りたいと思います。堀北さんとのお芝居もあの透明感に負けないよう、掛水として正面から体当たりで演じられればと思います。パラグライダーにも挑戦するということなので、空から見下ろした高知県、日本の素晴らしさを掛水とともに、僕自身もたくさん気付けるんじゃないかな?と大変楽しみにしています!」と話している。また、堀北さんは「原作を読んで、目の前の壁を一つずつ乗り越えていく姿に元気をもらいました。方言にも挑戦させていただきますが、高知県のことを勉強して、地元の人になり切れるように頑張りたいと思います」とコメントしている。

 原作の有川さんは「気心知れた『阪急電車』チームにまた作っていただけることがとてもうれしいです。ロケハンから楽しく参加させていただきました。あとは錦戸さんの掛水や堀北さんの多紀に会えるのが楽しみで仕方ありません」と期待を寄せ、尾崎正直・高知県知事は「今回の映画化を大きな契機として、高知県の魅力を全国に情報発信するとともに、さらなるおもてなしの機運醸成につなげていくよう、取り組んでまいります」を話している。(毎日新聞デジタル)

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