MD松尾のヒット解析:「どうぶつの森」が返り咲き 「ワンピース」も人気

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 「とびだせ どうぶつの森」(3DS、任天堂)が首位に返り咲きました。入荷した分が全部売れたという人気ぶりで、今年のクリスマスプレゼントナンバーワンのタイトルになりました。2位の「ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け」(PSP、バンダイナムコゲームス)もよかった。原作のコアファンに加え、若年層も取り込みヒットしました。「真・北斗無双」(PS3、コーエーテクモゲームス)はやや厳しいか。バランスも練りこまれて遊びやすくなっていたり、最初から物語の完結まで遊べるといった要素がお客さんに伝わらなかった印象です。「AKB1/149 恋愛総選挙」(バンダイナムコゲームス)は、PSPとPSVitaでの発売となりましたが、売り上げの比率は8対2といったところで、AKBのファンが若年層ということも手伝ってか、まだまだPSPが強いですね。

 ◇年末年始の動き

 年末も「とびだせ どうぶつの森」が圧倒的なヒットになるでしょう。新作は「ファンタジーライフ」(3DS、レベルファイブ)がよさそう。志田未来さんが出演しているテレビCMの放送がスタートしてから予約が急増しており、大いに期待しています。年始は「ペーパーマリオ スーパーシール」(3DS、任天堂)、「New スーパーマリオブラザーズ2」(同)などの定番のマリオタイトルがよさそう。お年玉需要もあって発売されたばかりの「WiiU」も伸びそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(17~23日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 とびだせ どうぶつの森(3DS)

2位 ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け(PSP)

3位 真・北斗無双(PS3)

4位 AKB1/149 恋愛総選挙(PSP)

5位 ペーパーマリオ スーパーシール(3DS)

6位 龍が如く5(PS3)

7位 コールオブデューティ ブラックオプス2 吹き替え版(PS3)

8位 New スーパーマリオブラザーズ U(WiiU)

9位 とんがりボウシと魔法の町(3DS)

10位 New スーパーマリオブラザーズ2(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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