注目映画紹介:「劇場版トリコ 美食神の超食宝」 初の単独映画化作はグルメもバトルも大盛り

(C)島袋光年/2013「トリコ」製作委員会
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(C)島袋光年/2013「トリコ」製作委員会

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載している島袋光年さんのグルメマンガ「トリコ」の劇場版アニメ「劇場版トリコ 美食神の超食宝(スペシャルメニュー)」(座古明史監督)が27日に公開された。連載5周年を迎え、2011年から放送中のテレビアニメも人気を博している同作が、ジャンプ創刊45周年を記念して初の単独映画化されたことでも話題。俳優の北大路欣也さんと女優の真矢みきさんがゲスト声優として出演している。

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 「トリコ」は、未知なる味を求めて研究する「グルメ時代」を舞台に、人生のフルコースの完成を目指して世界を旅する美食屋、トリコの活躍を描く。トリコ(声・置鮎龍太郎さん)のところに、美食神アカシアが手がけたフルコースの裏に隠されたスペシャルメニューの食材調達の依頼が舞い込む。相棒の小松(声・朴ロ美さん)らとアカシアのキッチンと呼ばれる孤島を訪れ、謎の遺跡群に遭遇。島で出会ったビオトープの所長・あやめ(声・真矢さん)と謎を追うが、元美食會特別料理顧問のギリム(声・北大路さん)が立ちはだかる……というストーリー。

 少年ジャンプの王道マンガは、劇場版でも期待を裏切らない。遊び心のある仕掛けや興味津々の謎がちりばめられ、さらにスリリングな展開と劇場版ならではの豪快で白熱したバトルシーン、まさに“正統派”の面白さを見せつけてくれる。原作やアニメをあまり知らなくても楽しめるが、劇場版を見る前に予習することをオススメする。“美食屋四天王”の集結や、原作でもいまだ謎に包まれた“アカシアの食材”が初めて明らかになるという、カロリーオーバーなほどのサービス精神あふれる展開でファンをくぎ付けにする。トリコたちの食事のシーンを見ていると、思わずおなかが減り、誰かとご飯を食べに行きたくなる。27日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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