人気マンガ「黒子のバスケ」の関連団体に昨年から脅迫状が送られた問題で、東京ビッグサイト(東京都江東区)で10日に開かれた日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)84」に、同作の同人誌を扱うサークルが1年ぶりに復活し、脅迫やトラブルはなく無事に初日を終えた。主催の準備会は「(前回の出展見合わせで)サークルが離れてしまう可能性もあったが、多くが参加していただき、うれしい限り」と胸をなでおろしている。
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コミケは、マンガや小説、ゲームなどさまざまなジャンルの創作物を扱った同人誌の即売会。1975年から始まり、現在は夏と冬の年2回開催され、1日の動員数は最大20万人以上が訪れる国内最大級のイベントとして知られる。
「黒子のバスケ」は昨年、出版元である集英社などの関連団体に脅迫状が送られており、コミケの準備会宛てにも「黒子のバスケ」のサークル不参加を要求する脅迫状が届いた。2012年冬のコミケは何とか開催されたが、ビッグサイト側の強い要望を受けて、出展サークルの約8%にあたる約900が見合わせとなり、会場内ではいたずら目的と思われる脅迫状3通が見つかった。なお、今回の「黒子のバスケ」のサークル数は、見合わせのあった前回と同規模という。
今回の初日となる8月10日は、「ONE PIECE(ワンピース)」など「週刊少年ジャンプ」(集英社)掲載作品の同人誌を中心に約1万1800サークルが出展。「黒子のバスケ」の同人誌がある東館の一角も多くの来場者がつめかけ、人気のサークルの前にはお目当ての同人誌を求めて長い列ができるなどにぎわった。(毎日新聞デジタル)
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