注目映画紹介:「コードギアス 亡国のアキト 第2章 引き裂かれし翼竜」もう一つのギアスを巡る物語

(C)SUNRISE/PROJECT G-AKITO Character Design (C)2006-2011 CLAMP
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 人気アニメ「コードギアス」シリーズ最新作を映画化した劇場版アニメ「コードギアス 亡国のアキト 第2章 引き裂かれし翼竜」(赤根和樹監督)が14日に公開された。「コードギアス」シリーズは、2006~07年に「反逆のルルーシュ」、08年に続編の「反逆のルルーシュ R2」が放送され人気を博した。映画は1作目と2作目の間を時代背景としたオリジナルストーリーで、欧州を舞台に、新たな主人公・日向アキトがブリタニア帝国に戦いを挑む姿を4部作で描く。第2章ではアキトをはじめ日本人の少年少女で編成された特殊部隊の過酷な戦いが繰り広げられる。

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 ユーロ・ブリタニアとユーロピア共和国連合の戦争が続く中、劣勢のユーロピア共和国連合軍は、ブリタニアの日本占領で国を失った少年少女を集めた特殊部隊「wZERO」に、陽動を目的とした敵中降下命令を下す。部隊のメンバーは隊長のレイラ(声・坂本真綾さん)、日向アキト(声・入野自由さん)を筆頭に、闇社会で生きてきたリョウ(声・日野聡さん)、ユキヤ(声・松岡禎丞さん)、アヤノ(声・日笠陽子さん)の5人だった。一方、ユーロ・ブリタニアでは謎の力・ギアスで恩人を自死させたシン(声・松風雅也さん)が聖ミカエル騎士団の総帥に任命され、配下のアシュラ隊とともに出動命令が出され……という展開。

 独特のフォームと動きが特徴的な「ナイトメアフレーム」と呼ばれる人型ロボット兵器による戦闘は迫力満点で、常軌を逸したアクションに目がくぎ付けになった。壮大なストーリーやクセのある登場人物、主人公アキトの謎の力など、思わせぶりなネタもちりばめられていて見ていて心が躍る。第2章は見せ場が多く、とにかく続きが気になる。本編である「反逆のルルーシュ」からは枢木スザクが登場するなど、シリーズファンへの仕掛けもあり楽しめる。ちなみにもう一人の登場人物は意外で、どこで誰が出るかにも注目だ。14日からTOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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